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週明けにも辺野古作業始まる 専門家は疑問視

こうした動きがあるなか、辺野古の海は、2月1日はご覧のような厳戒態勢です。政府はこの海にコンクリートブロックの投入を始め、本体工事に向けた本格的な作業に入る方針です。

政府は埋め立てに先立ち、工事で発生する濁りの拡散を防ぐ汚濁防止膜の設置から作業を始める方針で、膜を固定するため1個あたり10t以上あるブロックを新たに228個、海に沈めるとしています。

辺野古の海域では、2年前の準備作業の際に投入されたブロックが、生きたサンゴを押しつぶすなどの被害が出ていますが、沖縄防衛局は、新たなブロックは砂地などを選んで投下するとしていて、1月31日、環境監視等委員会もこの計画を了承しています。一方、この委員会の姿勢を疑問視する専門家もいます。

日本自然保護協会・安部真理子さんは「去年3月に(裁判の)和解にともない作業停止がありましたよね。環境監視等委員会の先生方は最新の環境の情報を知らないままこの判断を出されたと、それは科学者しての姿勢を問われるものになる」と話しました。

謝花「ここから久田記者に聞きます。最新の情報がないまま汚濁防止膜の設置を認めていいのか、という意見でしたね」

久田「環境監視等委員会委員会も、およそ1年間環境調査ができていないため過去の調査と現状では大きく変わっている可能性がある、と指摘しています。ただ、「それに対応した調査をして、サンゴを傷つけないように設置を」と意見した、ということです」

謝花「要は「気をつけて作業してね」と言っているだけですよね」

久田「そう感じます。実際、汚濁防止膜の設置を了承した根拠を質されたところ、「説明があった方式をとれば、十分サンゴへの影響がなく設置される。」と答えているんです。委員会としてどう考えて結論を導いたのか、説明がありません。汚濁防止膜が設置されれば、本格的な護岸工事、土砂投入の準備が整うことになります。何のために第3者の目が入っているのか、職責が問われると思います」