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嘉手納基地所属のF15戦闘機と自衛隊のF15の共同訓練が、3月6日から福岡県の航空自衛隊築城基地で始まりました。

共同訓練は、在日米軍再編で日米両政府が合意した嘉手納基地のF15戦闘機の訓練の一部を県外の6つの自衛隊基地に移転するものです。その初めての移転訓練となった築城基地では、午前10時過ぎにアメリカ軍のF15、4機と自衛隊のF15、4機の合わせて8機が相次いで離陸しました。

築上町の新川久三町長は「こちらの負担は変わっていない。沖縄の負担軽減になるので嘉手納から訓練が移転されたほうがいい」とコメントしています。こうした中、築城基地周辺では訓練移転に反対する市民や町民らが抗議行動を展開。基地のフェンスに横断幕をくくりつけて日米の共同訓練に反対していました。

一方、嘉手納町の宮城篤実町長は訓練の一部移転を一定評価した上で、「新たな負担が加わることはどこの人だって敬遠するのは当たり前。そういう訓練がすべて嘉手納基地に集中し、これまで長期・固定的にされてきているという事実を、その地域の方々も理解していただきたい」と語りました。

今回の訓練はアメリカ軍再編の最大の目的が日米同盟の強化とされる中で、訓練の場が全国に広がり、全国の沖縄化だとの懸念もあります。