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きのう名護市で女子ハンドボール、ラ・ティーダの公式戦があり、対戦相手が、今回、被災地となった石川県をホームとする「北國銀行」でした。名護の地元の子どもたちが、北國銀行の選手に向けて大きな災害に負けることなくスーパープレーで見る人に元気を与えてほしいと手作りの応援パネルを制作しエールを贈りました。

コートを広く使った素早いパスまわしから、力強いシュートがゴールネットを揺らします。ハンドボールの熱戦が繰り広げられた会場にひと際大きくカラフルな文字のパネルが掲げられていました。被災地・石川県からやってくる対戦相手にエールを送ろうと地元・名護市の子どもたちが作ったものだったんです。

名護ユナイテッド・高良政幸監督「北國銀行は石川県から来ます。10日前くらいに大きな地震があったでしょ」「おうちが崩れて困っている人たちが頑張ろうと立ち上がろうとしている。みんなの気持ちを伝えていけるようにしたいなって思っています」

名護市にある屋部小学校の体育には休日の土曜日にもかかわらずおよそ30人の子どもたちが集まって色とりどりの折り紙でちぎり絵に取り組んでいました。

屋部小学校4年生・仲泊蓮夏さん「頑張ってほしい気持ち、つらい気持ちをなくすみたいな」

被災地にエール 名護の子どもたちが「応援パネル」

半島地震で被災した石川県が拠点の「北國銀行ハニービー」と戦う「ラ・ティーダ」のジュニアチーム「名護ユナイテッド」の子どもたちが企画しました。厳しい状況にくじけることなくプレーを続ける選手たちを後押ししようという思いを届けるため「心は一つ!がんばろう石川県」というメッセージとともに「力を合わせて乗り越えよう」・「前向きに」といった寄せ書きも添えられています。

屋部小学校5年生・有銘兼瞭さん「ちぎり絵をして、応援しようっていう思いで作りました」「(北國銀行の選手たちには)前向きにプレーしてほしいです」

子どもたちみんなでかけ声「心は一つ!がんばろう石川県」

被災地にエール 名護の子どもたちが「応援パネル」

「北國銀行ハニービー」は昨シーズン、無敗の優勝でリーグ9連覇を成し遂げた「絶対王者」といわれるチームです。メンバーの半数近くが日本代表「おりひめJAPAN」の主軸として活躍しています。

「ラ・ティーダ」との対戦は元日に石川県などを襲った能登半島地震があって以降、初めての試合です。

子どもたちの応援「1本!そ~れ1本」

パネルを作った子どもたちも会場に駆け付け両チームの激闘を最後まで見届けます。白熱した1時間の試合は終始リードを保った「北國銀行ハニービー」が31対21で「ラ・ティーダ」を下して最強チームの貫録を見せつけました。

大宮小学校6年生・川端昊さん「地震があったけど、めげずに頑張っていってほしいと思います」

被災地にエール 名護の子どもたちが「応援パネル」

大宮小学校5年生・上地うららさん「(北國銀行は)強かったし」「すごかった」「あれ(パネル)を見て、ちょっとでも頑張ろうってなってくれたらいいって思う」

北國銀行ハニービー・永田美香キャプテン「素直にありがたいなというのと、うれしいなという気持ちがあります」「遠い沖縄でも頑張ろうってみんなで思ってくれている、そういう優しいところが心あたたまりました」「私たちはハンドボールで勝って、ハニービーが頑張っているから私たちももう一回頑張ろうって思ってもらえるようなチームになりたいなって改めて思いました」

被災地にエール 名護の子どもたちが「応援パネル」

沖縄から北陸の地にエールを届けようと子どもたちが手作りしたパネルはきっと、これからのハニービーの活躍を支える原動力になってくれるはずです。

試合のあとには被災地支援のため「北國銀行」の選手たちが呼びかけた募金に会場に来た人たちも快く応じていて、沖縄と石川が最後まで心が一つになっていたなぁと感じました。