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日本ハンドボールリーグ男子の琉球コラソン、女子のザ・テラスホテルズの試合が27日、名護市の21世紀の森体育館で行われました。ともに格上相手との対戦でしたが、ホームで見ごたえのあるゲームを繰り広げました

琉球コラソンのキャプテン、兄・東江太輝。ジークスター東京の司令塔、弟・東江雄斗の兄弟対決が注目された男子の試合。

日本代表のキャプテンも務める弟・雄斗が率いるジークスター東京は県出身で元日本代表の東長濱秀希(ほずき)や元日本代表キャプテン・土井レミイ杏利さらにフランス代表のリュック・アバロなどスター選手がそろい「ハンドボール界の銀河系軍団」と呼ばれる強豪です。

試合開始早々、その破壊力抜群のジークスターの攻撃が炸裂します。一方、黄(ファン)新監督のもと今シーズン、例年以上の練習量を積んできたコラソンも果敢なプレーを見せます。

3点差で前半を折り返し、迎えた後半、突き放しにかかるジークスターは弟・雄斗が得点。

琉球コラソン・東江太輝主将「試合中はそこまで意識することはないんですけどやられてはいけないところで決めてくるし五輪を経験して一回りも二回りも大きくなったと思いますし嫌な選手」

大きく突き放され始めたコラソン。それでも終盤には兄・太輝が連続得点。

ジークスター東京 東江雄斗選手「泥臭くプレーするというのを改めて兄の方から見習うところはあったかなと思います」

兄・太輝の意地の得点で終了間際に追い上げたコラソンでしたが試合は弟・雄斗が率いるジークスター東京に軍配があがりました。

試合後には健闘を讃え合った東江兄弟。兄・太輝は強豪相手の試合に手ごたえも感じつつも勝利への強い思いを語りました。

琉球コラソン&ラ・ティーダ

東江太輝主将「(最終戦は)ホームで勝ちっていうところ成長した姿を見せられる最後のチャンスなのでしっかり戦ってしっかり勝って。勝てば順位も1つあがるのでそこを目指せるところを目指して最後終えたいと思います」

一方、リーグ参入1年目のシーズンを戦い抜いてきたザ・テラスホテルズ ラ・ティーダ。先日、5人の選手が今季限りでの引退を発表しました。

チーム創設後まもない頃から在籍していた比嘉美咲紀もその一人。膝のケガで思うようなプレーができず、2年ほど前から引退を考えていましたがチームが日本リーグに参戦することを目標に、これまで現役を続行。その目標を達成した今シーズン限りで第一線を退くことにしました。

琉球コラソン&ラ・ティーダ

比嘉美咲紀選手「皆さんが(引退を)気にかけてくれて声をかけてくれて自分自身はあまり実感はなかったんですけど、自分も活躍して終わりたいなという気持ちがちょっとずつ湧いてきていますね」

このメンバーで試合ができるのもあとわずか。青のユニホーム、ラ・ティーダは5位の格上、イズミメイプルレッズに食らいつきます。

序盤からリードを許すも比嘉がサイドから連続得点。厳しいディフェンスからボールを奪い、速攻。前半をわずか1点差で折り返します。ところが後半でした。

プレーオフ圏内の4位に入るために負けられないメイプルレッズの猛攻にあいまさかの8連続失点。後半に底力を見せつけられ敗れたラ・ティーダ。それでも1年目のシーズンを良い形で締めくくるべくその目は既に残りの試合に向けられています

比嘉美咲紀選手「しっかりホームで勝ちきれるように最後全員の力でやっていきたいと思います」