※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

新型コロナの影響で観光立県沖縄は、大きなダメージを受けています。今月19日からは県を越えた移動も解禁される予定ですが沖縄観光を支えたアジアの観光客が戻ってくるのはいつになるのでしょうか?

きょうは、現在の台湾の様子やこれからの沖縄観光について台湾のキャスターに話を聞きました。

観光客が初の1000万人を越え、那覇空港も2本目の滑走を増設しさらに勢いがつくはずだった今年の沖縄観光。しかし、新型コロナの影響で3月からは国際線の運休が続くなど、その影響は深刻です。そんな中、去年、沖縄を訪れた観光客が初の90万人(93万9700人)を突破した台湾は 新型コロナの封じ込めに成功し、世界の注目の浴びています。そこで台湾のケーブルテレビ局、TVBSの記者、郭展毓(カク・テンイク)さんに、現在の様子を聞きました。

沼尻キャスター「台湾では、今、新型コロナウイルスの影響や、市民生活はどうなっているのでしょうか」

郭展毓記者「はい。後ろの図をご覧ください台湾本土での新規感染者は4月13日以来、ずっとゼロが続いています。4月13日から今日までは、ほぼ2カ月間、台湾本土つまり、市内感染はずっと出ていないということですね」

およそ2カ月間、新規感染者が出ていない台湾。街中では、依然と変わらない日常が戻った様な風景が広がっていました。封じ込めに成功した台湾。その背景には、感染防止のための厳しい入域制限はもちろん、国を挙げた徹底的な感染防止策がありマスクの着用も法律で定められ、従わない場合は日本円で最高5万4000円の罰金も科せらます。

そして先月27日からは、感染予防のガイドラインを守った上で国内での旅行が許可され、さらに、今月7日からは文化芸能や、飲食など、幅広い分野で規制を緩和。プロ野球では、観客を入れて試合が行われました。

コロナ対策最前線の台湾は今沖縄をどう見ている?

では、この状況の中、台湾はいつ観光を再開させるのか?郭さんによると、台湾の国土交通省にあたる部署では観光の再開は、段階的に行われ、海外への旅行解禁は今年10月1日だということです。

しかし・・・。

郭展毓記者「台湾の交通部が10月の1日から観光を解放したいと言う見解を出しましたけれども、台湾のCDC(疾病対策センター)つまり台湾の厚生労働省の大臣がスケジュールは感染状況が変われば変更され、「早く緩和しない方が良い」と言うような見解を出しました。これは何故かと言うと、やはりワクチンが普及されるまでの間では、観光に関しては一定の制限が必要になると言うふうに思っていて、ワクチンが普及されるまでの時間は、つまり1年から2年程度になると言うことで、海外の観光に対してはやはり1年から2年程度にならないと前のようにみんなが自由に海外旅行に行くわけにはいかないでしょう」

沼尻キャスター「そんな中、台湾の人は、いまの日本とか、沖縄とかをどう見ていらっしゃるのでしょうか」

郭展毓記者「今回の新型コロナウィルスの観光は、日本政府の対応はやはりずさんに見えますね。特に今緊急事態宣言が解除されたんですけどしかし北九州や東京など感染症の第2波の兆候が見られており、やはり台湾からすると日本がまだまだ危ないんじゃないかと言うふうに思っています」

「台湾での日本の報道はやはりどうしても東京中心になりがちなので沖縄の情報はあまり伝わっておりません。確かに沖縄は1ヵ月くらいずっと新規感染者が出ていないと言う事は非常に良いことだと思うが、その情報は台湾では広がっていません」

コロナ対策最前線の台湾は今沖縄をどう見ている?

沼尻キャスター「早くても台湾からの観光客は来年になる見通しだと語っていただいた郭さんでしたが、コロナ後の沖縄の観光経済復興の険しさが垣間見える話でした」

今月19日からは、いよいよ県を越えての移動が全国で全面解除されます。観光というのは安心が担保されなければ、楽しめないですからね。

はい。医療をはじめ、水際での感染防止対策や第2波への備えが求められています。