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国際観光都市を目指す沖縄。年間2138万人が利用する、空の玄関口、那覇空港で先日ある訓練が行われました。どのようなものだったのでしょうか。

深夜、那覇空港に響き渡る訓練放送のアナウンス。地震発生を英語や韓国語など多言語で繰り返し、伝えています。目立つ色のビブスを着ているのは那覇空港に乗り入れしている国内外の航空会社の職員です。

様々な言葉で声掛けを行い、空港利用者を決められた避難場所に誘導していきます。そしてその途中でも。緊急の際 耳で聞く言葉だけでなく文字でも分かるようにとボードも準備されました。

国際都市目指して 那覇空港で訓練

空港職員「3階でWi-Fiが使えるようになっています、簡易トイレも準備があります。ご利用の方はお申し出下さい。」こちらも繰り返し同じ内容を多言語でアナウンス、この訓練は空港利用客や従業員が災害で空港にとどまらざるを得なくなった場合に備えて企画されました。官民や競合会社の枠を越え、空港関係者が一堂に会して実施するのは、今回が初めてとなります。

村田俊満那覇空港長「去年9月に起きた台風21号で関西国際空港で機能が一部喪失した。」「空港全体の関係者が集まって一つのBCP(事業継続計画)を作っていき災害等に対して全体で空港機能を確保する取り組みをやっているので、そういう面で必要な取り組み訓練と思っている。」

国際都市目指して 那覇空港で訓練

去年台風被害で孤立した関西国際空港では外国人観光客向けのアナウンスが行き届かず船やバスでの脱出の際 混乱が生じたり観光客が直接空港スタッフに説明を求めてもコミュニケーションがとれないといったことがおこりました。その事例を教訓に那覇空港での今回の訓練は36機関およそ200人が参加しました。

チェジュ航空 ハム・ユナさん「韓国には地震があまりないので初めて参加して、私がどうすれば良いか同時にお客様を集めてどう対応するかを勉強して良かったと思う。」

国際都市目指して 那覇空港で訓練

ANA沖縄空港 照屋祐馬さん「こういった規模の訓練は定期的に今後も行っていくべきだと思うのでぜひその際には協力していきたい。」

国際観光都市を目指す沖縄。関係事業者が一体となって海外からの観光客や利用者を守る那覇空港の新たな取り組みが始まっています。