前市長の失職に伴う8月17日投開票の石垣市長選挙で11日から期日前投票が始まりました。
8月11日から始まった期日前投票は市役所1階のコミュニティールームで投開票前日の8月16日まで行われます。
今回の市長選挙は届け出順に前市議の砥板芳行さんと、前市長の中山義隆さんが立候補していて前回の2022年の市長選と同じ顔ぶれとなりました。
砥板芳行候補「新しい石垣市の誕生が目の前に来ています。それをしっかりとつかみ取りましょう」
市政野党系の支援を受け、選挙戦に挑む新人の砥板さん。政策には一次産業・観光業の支援や公営住宅の整備を掲げるほか、先島地域で進む有事の住民避難計画については「受け入れがたいことは政府と対峙する」と強調しています。
今回の市長選挙は、2025年6月、市側が国民健康保険予算の専決処分の日付を偽ったことなどを受けて市議会が不信任決議を可決し、中山前市長が失職したことに伴うものです。
砥板さんは、専決処分の改ざん問題を提起していくほか、4期15年にわたった中山前市政の刷新を訴えています。
砥板芳行候補「長期政権の市政、欺瞞に満ちた市政を私たち市民の力で、市民ど真ん中、市民ファーストの市政を誕生させましょう」
また、市長選への立候補を見送った中立会派の箕底用一市議らのグループは8月10日、砥板さんと政策協定を結んでいます。
中山義隆候補「相手陣営は反中山、反対・反対ばかりを言って戦っている。どちらの戦いが正義があるのか、わが陣営こそこの戦いの大義があります。だからこそ必ず勝利しましょう」
一方、8月10日の出陣式でこのように述べた中山さん、政策としては妊娠期から成人までの子育て支援や「持続可能な観光」などを掲げています。遊説で訴えていたのは台湾と石垣島の航路実現で、そのメリットを次のように強調します。
中山義隆候補「物価高を解消するために、沖縄本島は400キロ離れていますが、270キロ先の台湾から生活物資や食料品をこの貨客船で運んでくる。安い運賃で運んでくる。市民の生活のコストを下げる。それを実施したい」
出陣式では、県内の保守系市長らでつくるチーム沖縄のメンバーも応援に駆けつけました。
松本哲治浦添市長「この石垣の発展の流れを止める理由は全くない」
市政の刷新か継続か石垣市長選では、両候補の激闘が続きます。