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太平洋戦争末期、アメリカ軍の攻撃を受け沈没した、「対馬丸」の水中調査が28年ぶりに実施され、船体の様子などが確認されました。

疎開船「対馬丸」は1944年8月22日に、アメリカ軍の潜水艦の攻撃を受け沈没、乗っていた児童784人を含む1484人が死亡し、遺骨や船体の引き上げは、実現していません。

国は2025年12月23日に、鹿児島県の悪石島から北西およそ10キロ、水深870メートルに沈む「対馬丸」の水中調査を28年ぶりに行ったと発表しました。

今回の調査には、無人探査機が投入され船首部分の船名を確認したほか、周辺から木片や土砂などを収集しました。報道を受けて、対馬丸記念館・平良次子館長は「(海底の対馬丸をみせられれば)本当にあった事件なんだと実感を持って紹介できるかと思うので、より深く対馬丸事件のことをいまと繋げながらみせていけたらと思っています」と話しました。

国は今後、調査で収集された物と撮影され映像を分析し、調査結果は、公表するということです。