石垣市の中山市長は不信任決議を可決した議会の解散は行わない方針を示し、市長選に突入するのが確実になりました。
背景に何があるのか探っていきます。
市議会が市長への不信任決議を可決したのは、国民健康保険予算の専決処分について日付を改ざんしたことなどが原因でした。決議を提案した野党と賛成した与党。きのうの取材で思惑が見えてきました。
野党・花谷史郎議員「実際現職の市長のですね、不正を暴いたというところが、おそらく次の選挙の争点にもなりうるかと思います」
与党・長山家康議員「野党側のやっぱり議会運営は批判に終始」「このミスのけじめも含めて今一度市民に信を問う機会」
中山市長は事実上辞職する方針を示していて選挙戦に突入することになります。
今後はどのような流れが想定されるのでしょうか。ここからは塚崎記者とお送りします。
塚崎記者「中山市長は議会の解散はしない方針を示しているので、法律で定められた決議から10日後となる今月29日に自動失職するか、その前に自ら辞めることになります。」
自動失職の場合で、選挙は8月17日までに行われることになります。中山市長は出直し選挙で自身が当選した場合、任期が長くなる自動失職を選ぶとみられていますが、現時点で進退は明言していません。


塚崎記者「与党側も中山市長の再出馬を支援するとなった場合、不信任決議では4期16年の長期政権の腐敗や弊害も指摘したことから、その決議に賛成した半面、中山市長の市政継続に協力することになるので、支援者への説明に苦慮しそうです。」
一方で野党側も、当初は来年3月の中山市長の任期満了に伴う選挙に向けて候補者の人選を進めていた中、選挙日程が大幅に繰り上げとなり急ピッチで人選を進めることになります。
また、中立会派では箕底用一氏が意欲を示しています。
私自身石垣島出身なんですけれども、石垣市長選、急に決まったことではありますが、各候補者には政局ではなく地域住民の生活に反映されるような議論をのぞみたいです。