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満月前夜の10日、池間島ではオカガニの放卵が確認されました。オカガニはその名の通り、普段は内陸で暮らすカニですが夏の満月の夜、大潮の満潮時には放卵のため海をめざします。
10日午後7時過ぎ、池間島では道路を渡り海へ向かうオカガニの集団が確認されました。オカガニの産卵は命がけです。島でも比較的車通りの多い道路を通るという危険が伴います。また、人の気配にも敏感で一目散に逃げる臆病な性格です。
そんな身の危険をかえりみずオカガニはたくさんの卵を腹に抱え慎重に海へ向かいます。
午後9時前浜辺に着いたオカガニたちは、波を見極めて波打ち際で放卵します。泳げないオカガニですが、逃げることなく波にのまれながら命がけの放卵を行っていました。
小さなオカガニたちが懸命に命をつなぐドラマはこの夏も静かに繰り広げられています。