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6月23日に開催された戦没者追悼式に参列した国連の中満泉事務次長が、6月24日、玉城知事と面談し、平和の発信地としての沖縄の役割について意見を交わしました。

国連・軍縮担当上級代表の中満泉事務次長は、2024年、玉城知事から追悼式への参列を依頼され6月23日の式典に参列し、そのなかで「戦争の記憶の継承」について触れました。

中満泉事務次長は「戦争の記憶を継承することは、とりも直さず現在と未来の平和を守り作っていくことなのです」と述べました。

中満事務次長は、6月24日に県庁で玉城知事と面談し、沖縄戦で多くの民間人が巻き込まれた過去や平和の発信地としての沖縄の役割について意見を交わしました。

中満泉事務次長は「人間に焦点を当てた形で、戦争の実相事実をきちっと認識していく。理解していく。そこから今自分たちは、何をするべきなのか考える行動に移していくきっかけにしなければいけないなと思う」と述べました。

玉城知事は「今すぐ何かが変わることができなくても、沖縄が得意とする文化を架け橋にするツールを使い、平和の実現に向けた発信を続けていきたい」と述べていました。

このあと、中満事務次長は、日本原水爆被害者団体協議会の田中重光代表委員ともに、首里城や第32軍司令部壕などを視察しました。

県の担当者は「沖縄戦実相を伝えることのできる重要な戦跡であるというふうに考えておりますので保存公開を進めています。」と説明しました。

2人は、戦禍の記憶が残る場所で、沖縄の歴史に向き合っていました。

田中さんと中満さんは、那覇市で開かれている県主催のシンポジウムに登壇します。