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2022年、金武町の住宅でガラスや網戸が壊れ、近くに銃弾の一部が見つかった事件で、警察は6月23日、容疑者不詳のまま器物損壊の容疑で書類送検しました。

県警などによりますと、2022年7月6日の正午から午後10時の間に、金武町伊芸の住宅で台所勝手口のドアガラスや網戸が壊れ、近くで銃弾の中心部分の「弾芯」が見つかりました。

県警は鑑定から重機関銃の「弾芯」と断定し、発射実験をするなどして器物損壊の疑いで捜査を進めていました。

しかし「弾芯」のまわりを覆う「ジャケット」と呼ばれる部分がなく、発射した際に残る線状痕も確認できず、目撃者もいなかったことから出所の特定には至らず、事件の時効となる3年になるのを前に6月23日、容疑者不詳のまま書類送検しました。

現場から北におよそ4キロ離れた場所にはキャンプ・ハンセンの射撃場があって、事件当日に実弾を使用した訓練があり、県警は、2023年2月に立ち入り調査をしていました。

しかし、アメリカ軍側からは、現場の状況や「弾芯」の状態から「軍由来のものとは考えにくい」と話していたということです。