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参政党の神谷代表が、自民党・西田参院議員のひめゆりの塔の表記について「歴史の書き換え」と発言したことを「本質的に間違っていない」と擁護していたことがわかりました。

自民党の西田昌司参院議員は、2025年5月3日の那覇市内の講演でひめゆりの塔の表記について「歴史の書き換え」と発言しました。

参政党・神谷代表は10日、「沖縄の人たちが戦ったのは米軍で、日本軍が日本人が沖縄の人たちを殺したわけではない。日本軍にやられたという記述があるからおかしいというはなし」と青森市での演説で西田議員の発言について「認識は近い」と示した上でこのように述べました。

演説で神谷代表は、日本軍が自決用の手りゅう弾を渡した事例にも触れましたが「そういうところだけ切り取って『日本軍が悪かった』と。そんなわけない」と持論を展開。西田議員の発言について「本質的に間違っていない」と主張しました。

参政党・神谷代表は「私、言い続けてますから3年前から。これが私の歴史認識です。これが参政党の歴史認識です」と沖縄戦に関する歴史認識についてこのように述べました。



西田発言で沖縄県議会が勉強会/ひめゆり館長聞き取り

西田発言で沖縄県議会が勉強会/ひめゆり館長聞き取り

一方、県議会は、2025年5月13日、ひめゆり平和祈念資料館の館長を招き、展示内容について勉強会を開きました。

県議全員を対象に、ひめゆり平和祈念資料館の展示内容や歴史教育の知見を得るために行われたもので、平和祈念資料館の普天間朝佳館長は、議員が述べた発言について開館前から現在まで展示や石碑を確認し「そういう文言はなかった」と説明しました。

議員からは、「西田氏が発言した、都合がいい偏った意図の展示がされていたのか」や「沖縄戦の歴史教育が間違えていると思う人に今後、どう説明するか」などの質問がありました。

ひめゆり平和祈念資料館・普天間朝佳館長は、「単純な歴史観にまとめて、逆に多様な実相を出している平和資料館にそのような言い方をするのは本当に非常に問題だと思います」

県議会は、勉強会を踏まえ2025年5月16日の臨時会で抗議文・意見書を可決する見通しです。