新シリーズ、「未来のきみたちへ」です。子どもの貧困や待機児童など様々な課題を抱える県内で、「未来を担う子どもたちのために、私たちがやるべきことは何か」という視点で課題への取り組みなどを紹介します。

1回目のきょうは、コロナ禍における学びの保障について。新たな試みに奮闘する小学校の先生たちを取材しました。先月、臨時休校中の那覇市の小学校に、先生たちの姿がありました。

女性の先生「授業スタイルのものか、パワポの資料をもとにした動画かどっちがいいんでしょう?」呉屋主事「やはり顔が見えたほうが子どもたちもみてくれる」

新型コロナの感染拡大により、長いところ(那覇市)では40日以上の休校が余儀なくされた今年。学校現場では子どもたちの学びの保障が大きな課題となっていました。こうした中、遠隔で授業を提供するため、動画を作成するという取り組みが始まったのです。

Qこのプロジェクトの目的について? 県立総合教育センター 呉屋主事「この事業は本教育センターの調査研究事業の一貫として、前年度より引き続き行っている調査研究のひとつです。新型コロナウィルス再感染拡大防止に伴う、長期休業に備えた学びの保証だけでなく、複式学級での学び、保健室登校などの別室登校、特別支援学級での学びなど多様な学習ニーズに想定して進められています」

未来のきみたちへ コロナ禍の学びの保障

現在、研究協力員として参加しているのは県内の小学校で教える25人の先生たち。

先生「まずお手本みたいな、間違い探しみたいなのをやって作文を書いてみようみたいなかんじで使えると子どもにも残るかな」『”間違い探し”いいですね』

お互い初めて顔を合わせる中で、どうすれば子どもたちに伝わる授業を動画で提供できるか、アイディアを出し合います。さらに2週間の試行錯誤を経て…

先生「つぎはぎだらけだけど大丈夫かな」

いよいよ撮影本番の日を迎えました。

先生「基本的にはという言葉を入れたほうがいい?なるべく使わないようにと思って」『決まりとしてはとすると子どもたちは絶対やらなきゃいけないんだとなっちゃうんですよね。基本的にはという言葉が3年生は難しいんですよね』「ひっかかるかな?」『1・2年生はわからないと思う』「3年生4年生はなんとなくはわかるよね」『「先生基本的にはって何?」って言ってくれると一番いいよね、絶対授業ではそういうやりとりがあるけど、(遠隔授業は)ないから…』

未来のきみたちへ コロナ禍の学びの保障

撮影直前まで、黒板の使い方や、説明の言葉ひとつひとつにこだわります。

先生「本来子どもたちの課題に気づいて毎日授業していって初めて子どもたちもわかったという喜びがあると思うんですが(コロナ禍で)それが途切れてしまっている分は教師は不安が残る」

先生「普段45分の授業でやっていること、しかも子どもが目の前にいてやり取りをしながら探りながら流すことができるのが授業ですが動画はそれができない。だからなおさら子どもたちの姿を想像しながら語り掛ける」

また、インターネットが頼りの遠隔授業。学習環境に差が出ないかという懸念も…

先生「環境、動画が見られる環境の家はいいが見られないところとの差が出てこないかも心配で4537これからの課題だと思います」

先生『みなさんこんにちは。この動画は小学校国語原稿用紙の正しい使い方についての動画です。え?なになに?読みづらい?どうしてこの文章が読みづらいんでしょうか』

未来のきみたちへ コロナ禍の学びの保障

感染症対策に、不登校や離島へき地。どんな状況でも、子どもたちの学びを止めないように。先生たちが動き出しています。

取り組みはコロナだけではなく様々なニーズに対応する遠隔授業の研究の一環。

動画は随時更新予定で、県立総合教育センターのウェブサイトから見ることができます。