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車社会の沖縄、車を運転しながら、ついやってしまう。その動作、処罰の対象になるかもしれません。きのうから違反点数などがより重く、厳しくなった「ながら運転」。いったいどんなことをすると違反になるのか?分かっていますか?

きのうから12月。今年も残りわずかとなりましたが、ある交通規則が厳罰化したことをご存じでしょうか?

仲本記者「道路交通法が改正され、スマートフォンなどを操作しながら運転する、いわゆる『ながら運転』の厳罰化が、きのうからスタートしました。」

警察庁によりますと、去年1年間で携帯電話などを使用して発生した交通事故は2790件。過去5年でその数は1.4倍になっています。また、事故死亡率も携帯電話などを使用していたかどうかで、2倍以上の差が出ています。

実際にどこが変わったのか。運転中の携帯電話等を操作する、「携帯電話使用(保持)」の罰則は「5万円以下の罰金」から、「6か月以下の懲役または10万円以下の罰金」に。さらに、事故につながりかねない「交通の危険」を生じさせた場合は、「3か月以下の懲役または5万円以下の罰金」から、「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」に厳罰化されました。

ながら運転の厳罰化は思わぬ事故を減らし、交通ルールの改善に大きな意味をもたらすことになりますが、知らない道を運転することの多い観光客や、タクシー運転手はどう対応しているのでしょうか?

観光客「やってはいけないことと分かりながらもなんとなくやってしまう。」

観光客「運転手と助手席にいるので、あっち右とか左とかっていえるからそこでカバーしようかと思っています。(ながら運転)している方を見ていると大丈夫かな?止まってないよね?黄色信号で行っちゃったりとかは事故を起こしてしまうのではないかと思うときもある。」

タクシー運転手「僕らはもう停めてから(電話する)。(会社から)言われている。」

携帯電話一つで通話からネット検索まで、何でもできる時代だからこそ、ドライバー一人一人が交通ルールをもう一度見つめなおす必要がありそうです。

中村キャスター:ここからは取材にあたった仲本記者です。今回のながら運転の厳罰化ですが、どういった経緯があったんでしょうか?

仲本記者:はい。そもそも「ながら運転」に関する法律は2005年からあって、今回の法改正は2016年、愛知県でスマホでゲームをしながら運転していたトラックに小学生がはねられて死亡した事故など「ながら運転」を起因とする交通事故が増加している背景を受けての厳罰化です。なので、何が「ながら運転」になるかはこれまでとは変わりません。

中村キャスター:そうなんですね。では、実際にどういった行為が、取り締まりの対象になるのか教えて下さい。例えば「信号待ちでスマホを触る・カーナビを見る」これはどうですか?

仲本記者:これは取り締まりの対象にはなりません。ただし、信号が変わり車を発進させたときにスマートフォンなどを触ったりすると違反です。

中村キャスター:では「走行中にカーナビを見るという行為」はどうですか?

仲本記者:これも対象にはなりません。ただし、走行中にカーナビを指で触るなどして操作してしまうと、「画面注視」とみなされて、取り締まりの対象になります。

中村キャスター:画面注視というのは、長らく見つめるという行為なので、走行中に操作するのはダメということなんですね。

仲本記者:はい。

中村キャスター:他にもこちら「携帯を手に持たないハンズフリー通話」はどうでしょう?

仲本記者:これも違反ではありません。ただし、この場合も、ハンズフリーの設定をカーナビ同様に、車を発進させる前に行う必要があります。今回の厳罰化、大事なことは、車を走る凶器にさせないために、また、事故を減らすために、ながら運転のマナーを徹底する意図があります。

ここまで仲本記者とお伝えしました。