Q+リポート ヘリパッド建設反対8年 高江の今

辺野古の新基地建設問題の一方で、東村高江でもアメリカ軍のヘリパッド建設計画を止めようと住民たちの座り込みが続いています。座り込み開始から8年間。高江のいまを取材しました。

生き物たちが息づくいのちの森が広がる、東村高江。この森では、日夜、実践を想定したアメリカ軍の演習が繰り返されています。

高江の住民「あっちから低空飛行でよく通る。(Q窓からも見えるんですか?)見える見える、こんなして見える」

座り込みの参加者「とてつもない低空飛行をこっちの北部訓練場ではやっている」

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『高江の自然を守り、静かに暮らしたい』そんな当たり前の思いから始まった住民たちの座り込みも、ことしで丸8年になりました。座り込みには地元だけではなく、毎日、県内外からの応援が駆け付けています。

那覇からの参加者「辺野古の海をつぶすのも同じですけど、この森、自然の森をつぶすことも許せないなって」

大宜味村からの参加者「(Q:体がきついなとか、今日休みたいなということは?)それはないです。まだ1回もない。週1回ですからね。他の人は夜も泊まるんですから。それを考えたら、私自身はどうってことないです」

住民たちが止めようとしているのは、新たなヘリパッド建設です。

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きっかけは19年前に日米両政府が取り決めた「SACO合意」。そこでは北部訓練場の過半数の返還が約束されましたが、返還部分にある「7つのヘリパッドの移設」が条件とされました。

国は、この移設でヘリパッドがひとつ減って、6つになるので「負担軽減になる」と主張。

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ところが、ことし2月、国は、すでに完成した2つの新しいヘリパッドのアメリカ軍への提供を開始。負担軽減が行われないまま、訓練は続けられています。

浦添からの参加者「まだひとつも返還されていないのに、すでにオスプレイの訓練が向こうで始まっているということに対して、こんなことが許されるのかなという気持ちで、いつもワジワジーしながらこちらに来ています」

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さらに今、住民たちには座り込みを行っている県道70号の路肩をめぐり、ある懸念が・・。

北上田毅さん「座り込みの強制排除を阻止するための資料が役に立つかもしれないということで、情報公開請求をしたのがきっかけです」

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高江の座り込みにも参加している北上田毅さんは、ことし1月、県と沖縄防衛局に対し、県道70号に関するある文書の公開を求めました。

この道路は、もともとアメリカ軍専用でしたが、25年前、日米合意により「共同使用」となりました。

北上田さんが公開を求めたのは、その際、日米間で取り交わされた「協定書」。県道を再び、アメリカ軍の専用に戻す際の条件などが書かれていると北上田さんは考えたのです。

これに対し、県は開示を「決定」。しかし…。

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米軍「これらの文書の公開は、日米両国の外交に支障をきたす」

アメリカ軍は、国に対し文書を公開しないよう求めました。そして国は「開示決定」をした県に対して裁判を起こし、開示取消を求めました。

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北上田さんの代理人・仲西孝浩弁護士「大きな話では情報公開をどう考えるとかと。それから地方自治の問題。そういう大きな観点からも今回の裁判は問題があると思う」

北上田毅さん「全て話もしない、資料も公開しない。そして強制排除に入っていく。この延長で予想される」

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そんな中、先月、高江で開かれた座り込み8年の報告会。

高江ヘリパッド建設反対現地行動連絡会・仲村渠政彦さん「主権在民を蔑ろにし、民主主義のかたちを崩すとんでもないものであり、決して許せない行為です。わたしたちは決して屈しません」

『ヘリパッド建設を絶対に止める』その思いのもと、およそ600人が駆け付けました。

座り込みが始まった当時は、まだ小さかった地域の子どもたちも、この8年間で大きく育ちました。

東村の住民「これは『艦砲の食えぬくさー』(沖縄戦の生き残りなのに)だのに。これ以上に戦争につながる基地は絶対に止めないと」

大宜味村からの参加者「座り込みには2回くらい来たんですけど。いまでも足さえ平気だったらどこまでへも行きますよ。戦争反対で」

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東村議会・伊佐真次議員「(Qこの戦いは勝てる?)勝てます。勝てる。正義はいつも私たちにあります」

ヘリパッドがもしも出来てしまえば、そこに住んでいる人たちへの生活への影響は避けられない、それに豊かな森がずっと戦争のために使われ続けるということになる。これは、高江という小さな地域の問題として捉えるのではなく、辺野古の新基地同様、県民、国民みんなの問題として考え、行動していく必要があると感じます。