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立川笑二さん「最近だったら週七で仕事がなかったら八時間とかこっちにいます」

読谷村出身の立川笑二さん。お笑い芸人を経て三年前に立川談笑師匠に弟子入りし、去年6月に二つ目に昇進。現在は兄弟子の吉笑さんと、東京都内で共に生活しています。

笑二さんの強みは、お笑いで鍛えた度胸とネタ作りのセンス。お笑い時代の映像も出てきました…が。

立川笑二さん「(過去のお笑いDVDをみながら)ダメだしんどい2分もてない。最悪、地獄でした。成長したとは感じますね。あんなことにならないでしょうね今は。」

ネタは、お笑いに目覚めた中学時代からノートに書き留めていて、その数は70冊以上。

立川笑二さん「まず自分がどうみられているか。把握した後でそれを生かしてネタをつくらないと。」

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この日は、9月から行われてきた独演会の最終日。常連客が合いの手を入れ、会場を盛り上げます。

立川笑二さん「ありがとうございます。沖縄の一番星です。まあ私しかいないから、一番星なんですけどね。二番星が出てきら全力で潰しに行くんですけど。」

会場を笑いの渦に巻き込む笑二さん。その笑顔の一方で、気持ちが不安定になり、お客さんを楽しませることができなかった時期がありました。

立川笑二さん「一番落ち込んでいるところをみせて、お客さんとしてはお金を払ってそんなのをみせられて、私だったらもうこないですかね。それ踏まえてまた今どうなっているんだという感じで、来てくれるっていうのは、本当にありがたいなと思いますね。」

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兄弟子・立川吉笑さん「一瞬大変そうだなということがあったので、昇進して伸びなくなったなという感じがして、それが最近ぐっと上がりだしている。見守る余裕もないので負けないように、自分も一所懸命頑張っていこうかなという感じですね。」

笑二さんを苦しめたかのようにみえた壁は、応援してくれる人々のあたたかさに触れることや自分自身と向き合うことで越えられたようです。そんな笑二さんを、談笑師匠はどうみているのでしょうか?

立川談笑師匠「天性の面白みおかしみがまずありますね。あとはよく稽古していますね。並みの落語家の下手したら10倍くらい努力していると思う。」

また、お笑いで培った経験も、高く評価しています。

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立川談笑師匠「いわゆるお笑いのリズムとか、常識という洗礼を一度浴びている。あのセンスで新作落語をつくったらどういう風になるんだろう。一門会にとってということではなくて、東京の落語界にとっていい人材ができたと思っていますね。」

ことし年明け、新春落語会が初めて開かれました。お正月に落語を楽しんでもらい、沖縄の落語を盛り上げようと、笑二さん、兄弟子の吉笑さんらが出演しました。

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兄弟子・立川吉笑さん「(トークショーにて)驚異の二つ目ですけど、いわば立川笑二を間接的に育てているのは私。なぜなら一緒に住んでいて、まだ今月分の家賃払ってもらっていないから。」

笑二さんは古典、吉笑さんは新作、メンソーレさんは沖縄落語を披露し、三者三様の新春落語会は、大爆笑で幕を閉じました。

観客「一年が始まるなというかんじがしますね。」

観客「おじさんがのりうつっている感じが、江戸時代の人なんかの風俗をフラッシュバック、再現してくれるから、それはすごく面白い。」

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立川笑二さん「宿屋の富という最後の噺をして、それがけっこううけたのが大きいなと思いますね。初めてきく人にもあれだけ笑ってもらったのは他でも使えるなというイメージでした。面白い落語をまだまだいっぱい覚えて披露していく年にしたい。」