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日本の勝利を信じて山奥に隠れていた女性が65年前この頃、人里へ降りてきました。

喜屋武達子さん「どんなことがあっても降参しない。勝つつもりなんですよね」

喜屋武達子さん(81歳)は、ひめゆり学徒隊の最後の世代です。先輩たちが戦っている中、地元に帰された喜屋武さんは、名護市源河の山奥に家族13人で避難していました。

終戦後、みんなは山から降りていきましたが、喜屋武さんは戦っている先輩たちに顔向けできないという思いでいっぱいでした。

喜屋武さん「怖いとか、山から降りようとは思わないんです。自分のプライドで、絶対に降参しなかった。私は白旗立てておりませんでしたと、この一言を先輩にう言いたいために、山の中で10月まで我慢したんです」

敗残兵の処理にあたっていたアメリカ軍に見つからないようにと、道なき道を木々をつたいながら山奥に隠れ、木の葉だけを食べて命をつないでいた喜屋武さん。

喜屋武さん「人間の生活じゃないですよね、食べ物もないし。塩はあったんですよ。夕方になったら火種を木の葉でおこして、イヌビワ(の葉っぱ)を食べて。こんな生活、ただ山の中でいるだけ」

地域の人たちの説得で、ようやく山を降りたときには、喜屋武さんの顔は葉っぱのような緑色になっていました。しかし、その後も食糧事情は改善せず、喜屋武さんは妹と弟を栄養失調のため失うことになります。

喜屋武さん「とにかく戦争は恐ろしい。人間が人間じゃなくなりますから」