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那覇市の第32軍司令部壕に続く県指定史跡となりました。県は6月26日、宜野湾市の「野嵩スディバナビラ石畳道」を57件目の県指定の史跡に決定しました。

「野嵩スディバナビラ石畳道」は、琉球王国時代に整備された首里と各集落を繋ぐ「宿道」と呼ばれる幹線道路の一部です。スディバナビラという名称は1458年の護佐丸・阿麻和利の乱で敗れた護佐丸の妻子がこの道を通って逃げる際に追手の放った矢が妻の袖を引き裂いたことが由来とされています。

1970年代以降は利用者も減り一部が土砂に埋もれていましたが、宜野湾市教育委員会が2019年から発掘調査を行った結果、良好に残っていることが分かりました。

石畳道は、勾配の緩い東側と比べ勾配のきつい西側は蛇行し、敷石も比較的大きく突出しているという違いがあり、当時の土木技術を解明する上で非常に重要な遺跡であることから今回、県指定の史跡に指定されました。

県教育委員会の半嶺満教育長は「今後は、各教育委員会と連携しながら文化財の適切な保存と活用に努めていく」とコメントしています。