琉球ゴールデンキングス2年ぶりに制覇ならず

バスケットボール・チャンピオンシップ・ファイナル
琉球ゴールデンキングスは、きのう第3戦、宇都宮ブレックスに73対71で敗れ、2年ぶりの日本一はなりませんでした。

勝てば王者となる第3戦は、第1クォーター、キングスは小野寺祥太が3ポイントを2本連続で決め、主導権を握ります(3・6点目)。宇都宮は、D.Jニュービル(#25)を中心に攻撃を組み立て得点に繋げます。
キングスは松脇圭志が、宇都宮のエースで日本代表の比江島慎の激しいディフェンスを受けながらも3ポイントシュートで得点を奪い、キングスが7点リードして終えます(18点目)。

第2Qは宇都宮が反撃するも、キングスが押し返す展開で試合が進みます。
ヴィック・ローがダンクシュート(25点目)。さらに、フリースローのこぼれ球をゴールに押し込みます(32点目)。これにディフェンス陣も応えます。
宇都宮・比江島への厳しいディフェンスで無得点に抑えると、前半終盤には松脇圭志の3ポイントや脇真大のセカンドチャンスを生かすなど、40-28と12点のリードを広げ前半を終了。キングス、日本一に近づきます。

しかし、このままでは終われない宇都宮。
第3クォーター、ギャビン・エドワーズ(#33)の3ポイントシュート(31点目)でこのクォーター初得点を奪うと、比江島慎とのコンビネーションからダンクを決められるなど攻勢に出ます(34点目)。さらに比江島慎にゴール下で決められ、一時1点差に詰め寄ります(44点目)。

宇都宮の勢いを止めたいキングス。終了間際、キングスは伊藤達哉が比江島慎の攻撃を封じると、脇真大がブザーと共にレイアップシュートを決め、51-44とこのクォーターもキングスがリードして終えます(51点目)。

そして迎えた最終クォーター。
宇都宮・小川敦也(#7・57点目)の3ポイントで3点差に迫ると、D.Jニュービル(#25)の3ポイントシュート。さらに、残り1分を切ったところで比江島慎が値千金の3ポイントシュートを決め、逆転を許します(70点目)。

宇都宮が3点リードで残り0.6秒。
キングスのケヴェ・アルマがファウルを受け、3本のフリースローを獲得。全て決まれば同点のチャンス……しかし、1本しか決まらず。
勝利をつかみ取れなかったキングス――2年連続で決勝で涙をのみました。

試合後ファン
男性「今シーズンからキングスを見始めたのですが、いい試合ばかりで三遠にも逆転勝ちして、最後もいい試合を見せてくれてありがとうございました。来シーズンもがんばってください」
女性2人組「感動しました」「最高でした。楽しかった」

桶谷HC「前半は自分たちのペースでいいバスケットが出来たと思いますし、プランも悪くなかったと思う。最後のところで3ポイントを一番ケアをしなければいけない2人に決められた。(選手たちは)よく戦ったと思います。目の前に優勝がちらついたシーンがあったんですけど、よく戦ったと思います」

小野寺祥太 主将「コミュニケーションや、どこでやられてはいけないかなど、危機感がチームとして少し足りなかったと感じています」