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タクシー会社が、観光バスガイドの慢性的な人材不足を解消しようと、県内企業と組み、育成カリキュラムを実施しました。

この育成カリキュラムは、沖東交通グループが新型コロナの影響などで観光バスガイドの慢性的な人材不足を解消しようと、大学生の人材育成や平和教育事業などを行う企業と組んで実施したものです。

参加者は、大学生から社会人までの若者8人で、対面の講座やオンラインを活用して、2023年10月上旬から1カ月半ほど取り組んできました。

バスガイドとして1人で乗務するには、場所や歴史などを説明するための暗記に時間が大きく割かれるため1年以上かかっていました。

今回のカリキュラムでは、乗客に伝えたい情報を映像や写真、ボードを使用することで、覚える量が減り時間も短くなるほか、乗客に分かりやすく伝えることを目指しています。

受講者は「サンゴの写真があるんですけど、このサンゴが海をきれいにしてくれています。辺野古はサンゴの森と呼ばれるほど自然豊かな海にもなっています」と述べました。

そして受講者は、今回修得し内容を通して考えた修学旅行生に向けた案内を披露していました。

受講者は「ただの道路だったかもしれないけどそこに生き物がいるよとか、こういう建物があるよとか、説明することでより修学旅行の楽しみが深まるという話を聞いて、ぼくも伝えていきたいなと思いました」と述べました。

この企業では、今後、プログラムを拡大して多くのガイドを育てるとともに、受講者を積極的にバスガイドとして登用するとしています。