※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

5月15日は沖縄の本土復帰51年です。今なお続く過重な基地負担と自衛隊の配備が進む沖縄の現状について考え、復帰の内実を問う「平和行進」が5月13日に行われました。

46回目を迎えた2023年の「5・15平和行進」には沖縄県内外から2000人近くが参加し、本島中部と南部の2つのコースで実施されました。

「南部戦跡コース」は糸満市役所を出発した後、白梅の塔やひめゆりの塔などをめぐりながら沖縄戦終焉の地・糸満市摩文仁の平和祈念公園を目指して約11kmキロの道のりを歩きます。

5・15平和行進実行委員会・比嘉京子共同代表「心に不戦の誓いをかためながら、一歩一歩歩いていこうではありませんか」

南部のコースには750人が参加してシュプレッヒコールをあげながら激戦地をまわりました。「ひめゆりの塔」に到着した一行は負傷兵の看護に動員され、多くの犠牲者が出た「ひめゆり学徒」の慰霊碑に手を合わせて平和への思いを新たにしていました。

山口から来た男性「きょう歩いていろんな話とか聞いたものを山口に持ち帰って自分たちの団体の取り組みにつなげていければ一番いいなと思っている」

「中部基地コース」は読谷村役場を出発して村内にあるトリイ通信施設や騒音問題やPFAS汚染問題などで揺れる嘉手納基地を横目に見ながら北谷町を目指す約12kmの道のりを行進します。

沖縄市から参加した女性「もっと平和な沖縄になってほしいし、戦場とかにはならないように自分達で、戦争反対ということを訴えて行かなければならないと思います」

中部コースの参加者は約1000人でフェンスに囲まれた広大な基地を眺めた後に、返還跡地の地域が活性化している街を歩くことで日常生活が基地に脅かされている沖縄の現状を感じていました。

北海道から参加した男性「(基地を)使用できるまでの間、どれだけの時間と我々の税金で土地の改良だとか含めて伝えていかないと、きれいな沖縄だけを見て、これからの若い人たちが勘違いするんじゃないのかなという思いでいっぱいです」

5月14日は宜野湾市のコンベンションセンターで県民大会が開かれ「平和と暮らし」について考えます。