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もしかしたら、見た方もいらっしゃるかもしれません今月10日、本島の夜空に、謎の光の玉が目撃されました。いったい、どのようなものだったのでしょうか?

夜空に、尾を引きながら流れる光の玉。途中、爆発しているようにも見えます。(映像提供:服部貴昭さん 今月10日)

これは、国頭村辺戸の観測カメラが捉えた映像です。沖縄本島の南東から北西の空に抜けたこの光の玉、いったい何なのでしょうか?国立天文台に映像を確認してもらうと…

国立天文台 天文情報センター 佐藤 幹哉さん「これはあの『火球』とよくね、呼んでいる現象なんですね。簡単に言ってしまいますとね、明るい流れ星のことなんです、流星とも言いますけどね」

流れ星は、宇宙空間にある直径1ミリから数センチほどの砂粒のようなものが、地球の大気に激しく衝突して気化し、大気の成分と混ざりあって光を放つ現象です。流れ星のなかでも、夜空にみえる金星と同等以上に明るいものを「火球」とよびます。

県内ではこれまでに、石垣島で、ロケットの一部が大気圏に突入した際に「火球」と同じような現象がみられていました。さて、今回は…

国立天文台 天文情報センター 佐藤 幹哉さん「どこからこれがね、やってきたかというんですけれども、多分今回見られたような火球というのは、小惑星から飛び出てきたものと考えられています。この小惑星というのは、主に火星の軌道と木星の軌道の間にたくさんあるんですけども、こちらでなんかしらかの原因でそっからかけらが飛び出すことがあるんですよ。これが巡り巡って地球に飛び込んできたときに見られる明るいものがこの今回の火球ではないかというふうに思っております」

小惑星から飛び出たかけらが、みせてくれた一瞬の輝き。今回ほどの明るさの規模が見られるのは日本全体では、1カ月に1回ほど、沖縄では年2、3回ということです。

最後に、国立天文台の佐藤さんに、これから沖縄で観測できる天体ショーを教えていただきました!

国立天文台 天文情報センター 佐藤 幹哉さん「流れ星とかね火球とまた違ったものになるんですけれども、沖縄はね貴重なんですよ、今回、東京では見られない現象が沖縄では3月と4月に見られるんですね。3月のものは3月24日に月が金星を隠して見える金星食という現象が見られます。3月24日のですね、夜の8時、那覇ですね8時56分ぐらいに月が金星を隠し始めます。西の空の低いところで起こるので、水平線とか地平線が見えるとこじゃないと見えないんですけれども、まず一つこれがね貴重な現象ですね。国内で夜に見られるのはおそらく11年ぶりぐらいの現象ですのでね楽しみにしていただければと思います」

夜空に謎の”発光”正体は…?

4月20日の昼間には、部分日食もみられるそうです。