※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

今月16日に陸上自衛隊の石垣駐屯地が開設され、開設からわずか2日後に弾薬を搬入し、政府の押し進める「南西シフト」がさらに強化された形となります。駐屯地の開設から3日間、石垣島でなにが起きていたのか取材しました。

今月16日、陸上自衛隊第15旅団長と石垣駐屯地司令が石垣市役所を訪れ、中山市長に対して、駐屯地の開設を報告しました。

石垣市 中山義隆市長「奄美以南の南西諸島の防衛の形が石垣島が最後になりましたけれどもこれで形が整った」

石垣駐屯地が開設

石垣駐屯地には警備部隊のほか、地対艦・地対空ミサイル部隊など合わせておよそ570人が配備されることになっています。

石垣駐屯地 井上雄一郎司令「地上から海を守る、その地対艦ミサイルの役割は非常に大きいと思いますし、それが石垣島に配備されるという意義は非常に大きいと思っています」

一方、駐屯地の前では市民らが抗議の声をあげました。沖縄戦を体験した山里節子さんは、「武力で平和はつかめない」と隊員に呼びかけます。

山里節子さん「日本を本当に平和にしたかったら、武力なんかで勝ち取れると思ったら大間違いと思ってください。迷彩服を脱いで私たちと一緒に本当の意味の平和を求める動きしましょうよ」

石垣駐屯地が開設

町龍太郎記者「今、弾薬を積んでいると見られる自衛隊の車両が続々と動き出しました。港の出入り口では、市民らが抗議の声をあげています」

弾薬を積んだ車両は隊列をなして、石垣島の市街地を走行し、駐屯地へと入っていきました。抗議の声「ミサイルの搬入をやめろ」「ミサイルを持ち込むな」「島々を戦場にするな」

あさって22日には、沖縄防衛局と自衛隊による住民説明会が行われることになっています。駐屯地が造られた地域で農業を営む嶺井善さんは説明会は「国のアリバイ作り」だと感じていました。

石垣駐屯地が開設

嶺井善さん「私は市民会館での(住民)説明会に行く必要はないと言ってるってるけど、他の方々はどうだろう」Q行く必要はないというのはどうしてですか?「今更な?なんでこちらが要望してるときに(説明会を)やらなかった。こんなふざけた態度の方々が、最後のアリバイ作りで人を集めるって言ってるのに、出ていく必要があるかと思う。悩んでる。行くべきだという意見も周りにはあるし」

自衛隊配備をめぐって、島に住む人たちの気持ちがないがしろにされたまま開設した石垣駐屯地。来月2日には、開設記念行事が開催される予定です。