※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
喜友名諒さん現役引退 盟友とともに歩んだ空手道

続いては、先週金曜日に引退会見を行った空手の喜友名諒さんの特集です。会見の様子は先週少しお伝えしましたが、きょうは喜友名さんだけでなくともに世界で戦ってきた3人の思いについてお伝えします。そこには3人だからこそ歩めた空手道がありました。

喜友名諒さん「空手を通してたくさんの方と出会ったりたくさんの経験をしてきたので、この自分の人生の宝物として、これからこの経験を生かして皆さんの役に立てるように精進していきますので今後ともよろしくお願いします」

先週行われた引退会見でこれまでの競技生活を「人生の宝物」と表現した喜友名諒さん。個人形では、全日本選手権で前人未到の10連覇を始め世界選手権では4連覇。さらにギネス記録にもなったKARATE1プレミアリーグでの19回の優勝など国内外で圧倒的な強さを誇りました。

喜友名諒さん現役引退 盟友とともに歩んだ空手道

そして、おととし8月。東京オリンピックで果たした県勢初の金メダル。迫力ある演武と、最後まで礼節を貫いた姿勢で世界を魅了しました。記録にも記憶にも残った東京オリンピックでしたが会見で、「印象に残っている試合」を聞かれ喜友名さんが答えたのは、別の大会でした。

喜友名諒さん「2016年の世界選手権で団体形で初優勝した時、この試合が一番印象に残っています」

それは、ともに現役引退を発表した金城新さん、上村拓也さんと初めて団体形で世界を制した試合でした。

喜友名諒さん「その前の大会2014年に個人形で世界選手権優勝したんですけど、その時世界一になってみて、なんかずっと違うなっていうのがあって2016年初めて団体で代表になって3人で表彰台に上った時に目指していたのはこの場所だったんだなと思いました」

喜友名諒さん現役引退 盟友とともに歩んだ空手道

今から14年前の2009年の夏から団体形のチームを組み、世界を目指してきた3人。年齢も性格も異なりますが、そのことが演武で力になっていました。

金城新さん「諒先輩はいつも自分たちを引っ張ってくれてリードしてくれているのと拓也は身体能力が高くて野生児のような感じで」

上村拓也さん「金城先輩はとても細かくてとても優しくて強い選手は優しい選手が多くて」

喜友名諒さん「3人でお互いに埋め合っているところがあるので足りないところを それが団体としていいのかなと」

365日欠かすことのなかった稽古に裏付けされた自信と信頼関係で、数々の大会で結果を残してきた3人。しかし、決して平坦な道のりではなかったといいます。

金城新さん「世界一を目指す中で初めて代表を勝ち取る2016年までは6年間、ずっと代表になれない時期も続いたり、けがもあったり、ずっと悔しい思いがありました」

喜友名諒さん現役引退 盟友とともに歩んだ空手道

それでも世界を獲るという3人の思いが揺らぐことはありませんでした。

上村拓也さん「この3人だったら絶対世界一になれるんじゃないか、どこか自信というか根拠はないんですけど3人だったらできるんじゃないかという思いがあって」

喜友名諒さん現役引退 盟友とともに歩んだ空手道

3人だからこそつかめた世界選手権での優勝。さらに2018年には団体2連覇も達成します。そんな中、東京オリンピックで空手が正式種目として採用されることが決定します。しかし…

上村拓也さん「個人も団体もあって、今みたいに3人で一緒に戦えたらという気持ちは正直あったんではあるんですけど。」

競技は「個人形」のみで団体形はなく、東京オリンピックに出場したのは喜友名さんのみ。それでも「1人」で戦ってはいませんでした。

喜友名諒さん「1人でオリンピックの舞台に立つという気持ちではなくて、本当に全員で挑むオリンピックという気持ちでした実際コートに立っても周りが見えていつも稽古をしている隣に新がいてとか前に先生が座っていて、そういうイメージが見えながらコートの上では演武ができていたのでこれまでにないような感謝の気持ちを持って形を打ったそういう舞台だったと思います」

その演武を沖縄から見守った金城さん・上村さんは…

上村拓也さん「先輩と佐久本先生と劉衛流の仲間と一緒に空手をしていて、本当に紆余曲折色々あったので自分のいろいろな思いがこみ上げてきました」

金城新さん「金メダルを取るのが自分の願いだったので、おめでとうございますと言って、ハグしたいです笑」

喜友名諒さん現役引退 盟友とともに歩んだ空手道

涙の金メダルから1年半。この間、団体形3連覇を目指した世界選手権への出場を逃すなど再び厳しさも味わった3人でしたが、去年のアジア選手権で、6連覇を達成。この大会が、3人で戦った最後の舞台となりました。

上村拓也さん「思い切り心置きなく演武もできて、勝つことができたのでそれが(引退の)きっかけ、決め手になりました」

金城新さん「最高のチームメイトであり、仲間であり、ライバルであり家族のような兄弟のような存在です」

喜友名諒さん「3人でやり切ったというところまで思いを一緒にすることができたので本当に悔いなく3人、団体で始まって団体で締めることができたと思っています」

3人ともに今後は後進の指導に当たっていきます。競技者としては一線を退きますが3人が歩む空手道は、まだまだ続いていきます。

喜友名諒さん「これからも一緒に自分たちが学んできた技を継いでいくために精進していくので、これからもずっとともに歩む仲間だと思っております」

喜友名諒さん現役引退 盟友とともに歩んだ空手道