吾輩はネコである。名前はもうある。あたしは、みーちゃん。住まいは漁船が集まる那覇の港の中にあって、オジーと一緒に暮らしてる。

オジー自慢のイカの薫製

譜久島正雄さん、港で水揚げされるセーイカのうち、ちょっと形が崩れてしまったものを使って、それはそれは美味しいイカの薫製を作って売っているの。

オジー自慢のイカの薫製

譜久島さん「これは傷がついているものだから、本土には送れないわけ。本国の大きい会社が取らんわけ。個人が食べるものは大丈夫さ、。ただ本土に行って寿司とかああいうものに使うときに切れっ端がいっぱい出たら引き合わんから、あれなんかが嫌がる」

つまりオジーはとってもエコなイカの活用法をしてるってわけ。

譜久島さん「コロナになって外に出られないから、これがものすごく出てるわけ。おうちで一杯やったり家族なんかで食べる。普通の時には呑み屋で一杯のみに行こうとなるけど、今はできないから」

オジー自慢のイカの薫製

店はその名も「イカ屋」。オジーはもともと海人で、夏には釣り客を海に連れて行くんだけど、冬は海が荒れて危ないから、ここでイカの薫製を作っているわけ。あたしはイカは食べられないけど、オジーがお仕事してる姿が好きだから、いつも応援してる。…ついつい眠くなっちゃうんだけど。

でも今年は原料のイカが不漁で、年が明けてからずっとお店は閉めっぱなし。あたしも外で待ちぼうけ…しょぼん。

2月半ばの旧正月前日!やっと待ってた漁船が入って来たの!待ちに待ったセーイカを沢山もって!

美実丸船長・仲地實さん「旧正月のために帰ってきました。取れてないね、今年はあんまり」

船長の仲地さんは那覇から200km、大東島あたりまで漁に出ていたんですって。今日は大漁ですね?

船長・仲地さん「大漁とは言えんね。この倍くらいあれば喜ぶんだけどね」

実はこの人、常連客の1人でもあるの!オジーのつくったイカの薫製についてはイカが?

船長・仲地さん「おいしいですよ。皆さん買いに来てください」

さあ、おいしいイカが入ったところで薫製の作業が始まるわ。イカを切って、シンメーナービーに並べて、薪をくべ、火を炊いて、いぶしていく。出来上がるまでは2日がかりで結構大変なのよ!

オジー自慢のイカの薫製

譜久島さん「はー、オジーは忙しいよ!お客さんがいつからやるか、いつからかって、昨日からね」

オジーの作るイカ薫製、実は結構ファンがいて、SNSなんかにも書き込みされてる。

Facebook「自宅で家族が食べて感動してました。クワッチーサビタン(ご馳走様でした)!」「やっと…やっと念願の燻製イカ!買えました!美味しくて、パクパクパクッとあっという間に食べてしまった」

4時間がかりでいぶされたイカを一晩寝かせてパッキングして、やっと商品に。とーっても手間がかかってる。

お客さん「こんにちはー。はい!1個下さい、はい!」

出来上がった日の朝。どんどんお客さんがやって来る。

お客さん「家が近所なので。近くなので遊びに来たりするので。子どもと。(Q:ママと一緒にこれ食べる?)うん。(楽しみだね)うん」

お客さん「お願い6個もらいたい!」

馴染みの客の中には沢山買って行く人も。

オジー自慢のイカの薫製

お客さん「やっと出来ましたね。(Q:待ってました?)うん!電話してねいつ出来るかって。とてもおいしくてね。思い出したとき来るんだけど」

朝いっぱいだった冷蔵庫、10時前にはほとんどなくなっちゃった!

譜久島さん「これはまた明日皮剥いて、綺麗に。油みその準備する。はっさ、オジーは忙しいよ!」

“忙しい”と言いながら働いているオジー、何だか楽しそう♪ノンビリなのか、忙しいのか。ともあれイカ屋、いま開いてまーす!

オジー自慢のイカの薫製