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東京オリンピックの空手男子形で金メダルを獲得するなど、沖縄発祥の空手で世界を魅了してきた喜友名諒選手がきょう引退会見を開きました。喜友名選手が語ったのは競技生活を全うした充実感でした。

東京オリンピックで掴んだ金メダルから、1年半。喜友名選手の姿は戦いのコートの上ではなく、引退会見のマイクの前にありました。冒頭で口にしたのは、自らが歩んできた空手道への充実感でした。

喜友名諒選手「これまで現役生活をやってきてどこにもない幸せな選手生活を送ることができたと思います」

引退を決断した理由についても競技生活を全うできたという思いからでした。

喜友名諒選手「自分たちが選手としてやれることはやったのではないかと感じていますし、団体で自分たちが一番強いということを前回のアジア選手権で証明できたのかなと思ったので今回選手生活を終えることを決めました」

喜友名選手を始め、団体形で世界を制してきた金城新・上村拓也選手を我が子のように育ててきた師匠の佐久本嗣男さんは「複雑な思い」だとしたうえで、3人の今後へ期待を述べました。

佐久本嗣男さん「これからコーチとしてスタート、第一歩を踏み出すとても楽しみにしています。この3人に代わる良い選手を彼らが育てると思います

沖縄発祥の空手で世界を魅了してきた喜友名諒選手。今後は自分たちが学んできたことを子どもたちに繋いでいけるよう、さらに稽古を積みたいとし後進の指導に力を入れていきたいと話していました。

会見を聞いていて、1つの時代が節目を迎えた、そんな寂しさも感じつつ喜友名選手を始め、金城選手、上村選手、3人とも良い表情をしていたのがとても印象的でした。

これまでの歩んできた空手道の中で、この3人には強い絆があります。3人の思いについてはまた来週の月曜日にじっくりとお伝えします。