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きょうも新型コロナの感染者は確認されませんでした。13日間連続です。あすから県は部分的に休業要請を解除します。ただ、感染リスクは「ゼロ」になったわけではありません。経済活動再開へ、様々な思いがありました。

きょうも新型コロナの新たな感染者は確認されませんでした。今月に入り感染者ゼロが続いていて、これで13日目です。県内ではこれまでに142人の感染者が確認され、そのうち6人が亡くなりました。現在、入院している人が25人で、うち4人が重症です。

落ち着きを見せている感染状況を受け、県は「活動自粛」から「段階的な活動再開」の段階に入ったとしています。きのうの専門家会議では。

県立中部病院・髙山義浩医師「コロナのある世界で私たちは暮らしているわけで、(休業要請の解除で)もう大丈夫だと思われるのが一番心配。いったんは流行が収束したかもしれないけれど、やっぱり、私たちに免疫がない以上、このウイルスは何度でも私たちに挑戦してくる。いつ殴りかかってくるかわからない。そこに対してきちんと備えをしていくということが、県民全体に対して求められていることだと思っています。」

髙山医師は、「活動再開による感染リスクをきちんと理解し、コロナと上手く付き合っていく必要がある」という認識を示しました。

あすからの部分的休業要請の解除を前に、そもそも休業要請の対象に入っていなかった飲食業はどのように受け止めているのでしょうか?

県飲食業生活衛生同業組合・鈴木洋一理事長「まずは、県民をあげて飲食店を支えていく。そして国内の観光客を呼ぶにあたって、沖縄モデルを作っていかないといけない。それから外国(インバウンド)へ行くので、そういう部分ではまったく予想がつかない状況で進んで行かないといけないと思っています。」

明日、全国生活衛生協同組合中央会と日本フードサービス協会は、全国の飲食業に対するガイドラインを発表するとしています。鈴木理事長は、発表されるガイドラインを基準とした独自の沖縄モデルを作り、感染防止の面だけでなく、飲食業界を復興したいと話しています。

吉田記者「那覇市医師会によるPCR検査の稼働を前に、会場の那覇クルーズターミナルが報道陣に公開されました。」

きょう、始まった那覇市独自のPCR検査は「ドライブスルー方式」です。鼻から採取された検体を県外施設へ送り、2、3日で結果が出ます。来週からは県内の民間企業の協力を得ることで、翌朝に検査結果がわかるようになります。

新型コロナの診察や電話相談を受け付けている市内83カ所の病院やクリニックで、検査が必要とされた人です。那覇市医師会に問い合わせることで検査の予約ができます。

那覇市医師会・玉城研太朗理事「有症状や濃厚接触の不安がある方に限って、診療所で受診して検査を受けていただきたい。いま(県内)各地区で(PCR)検査の準備を進めているので安心いただきたい。」

那覇市でのPCR検査は週3回行われ、1日に検体を採取できるのは25人程度です。期間は29日までの予定で、状況によって延長も検討されます。