久米島町の家畜市場で優良種優牛「安福久」の血統牛として出荷した子牛のDNAが、安福久の血統でないことが分かり、ブランドの価値が傷つけられるのではと不安が広がっている問題です。

きょう、問題発覚後、宮古島で初めてのセリが開かれ、生産者には不安の声が広がっています。

玉城知事「肉用牛の子牛産地としての信頼を損ねる、極めて重大な事案と認識しております。」

玉城知事が重大な事案としたのは、久米島で優良種雄牛「安福久」の血統牛として出荷した子牛が、DNA検査の結果、安福久の血統ではなかった問題。JAおきなわは、DNAの鑑定結果が明らかになるまで、問題の人工授精師が種付けした子牛を市場へ上場することを禁止するとしています。

けさ9時から行われた騒動後初の宮古島でのセリ。冒頭、JAおきなわの謝罪で始まりました。関係者によると、宮古島では「安福久」の問題は現在は大きな影響はなく、先月に比べ、6万円ほど価格は下落しましたが、JAの担当者によると「値段の下落は全国的なもので、久米島の問題との関連はないと思う」ということです。

ただ、今回の件を生産者は深刻に受け止めています。

生産者「こういうことはあっていけない事、せっかくの安福久という銘柄牛を購買者は期待して買っているので、それを裏切る行為はダメだと思う。」

生産者「沖縄県のイメージがすごく悪くなったというか、信頼が失われた。今まで信頼関係の中で成り立っていたと思うが、それがその事件によって信頼性が失われたと考えています。」

沖縄の牛全体への信頼も問われかねない「安福久」の問題ですが、一方で、原因は、けっして人工受精師のせいではなく、JAの対応にあったと指摘する人もいます。

ゆいまーる牧場・金城利憲代表「こういうことが起きるというのは、予防ができるはずなんですよ。僕は人工受精師さんがこういう不正をするというのは考えられない。セリ場というのは崇高な場所ですから、全ての牛に対して誠実に対応している。以前には事故がありましたとか、ちゃんと報告しています。DNAが不一致にならないようなシステムは確率されているんですよ。ちゃんとやっていないところに落ち度があると思う。」

一度失われた信頼は回復できるのか。その道のりは始まったばかりです。

生産者「信頼回復のために、安福久に関しては、遺伝子検査をぜひとも県主導でやってもらいたいと考えています。」