愛知県で開催されている国際芸術祭で慰安婦を象徴する少女の像の展示が中止になったニュースは波紋を広げています。こうした中、県内に住む芸術家がアクションを起こしました。

読谷村にあるアトリエで木を彫り続けているのこの男性は彫刻家の金城実さん。いま、ある思いから創作活動に取り組んでいます。

金城さん「芸術に対する挑戦状だな、いちゃもんだなと思ってですね」

芸術祭愛知県で開催されている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」。そこで、韓国の慰安婦問題を象徴する少女像の展示が中止になったことに金城さんは危機感を感じています。

芸術監督 津田大介「またひとつ日本の表現の自由が後退したかもしれない」

金城さんが掘っているのは、元慰安婦の女性像です。憲法で保障されているはずの表現の自由が守られていない。作品には、彫刻家としての抗議の意思が込められています。

金城さん「憲法にすでに明記されている表現の自由がうやむやになっているのが今の現状であると。(政治が)介入することは許されない。憲法に照らしてみても許されないし、一彫刻家としても許すわけにはいかない。だったら行動で示さないといけない」

金城さんには地上戦の地となった沖縄に住む彫刻家、芸術家としての強い思いがあります。過去の歴史を表現した作品から、それらが作られた背景について何らかのことを考えてほしい。

金城さん「単なる思い付きではなく、潜在的にも私の頭の中には朝鮮の悲劇と沖縄の悲劇がダブってくるもの、共通点があるなと。なぜ慰安婦像を作ったのか。慰安婦像を作らなければ収まらなかった、最初に慰安婦像を作った芸術家の心情を想像してみてほしい」

様々な思いが込められた金城実さんの作品。来月に完成予定です。

彫刻家 金城実さん 慰安婦像制作