※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

夏の大会のシード権がかかった県高校野球春季大会の準々決勝です。ご覧の8チームがベスト4を目指し激突しました。その中でもきょうは、ここまで順当に勝ち上がってきたこの春の第2シードで、去年の夏の覇者・興南と第1シード・沖縄水産の試合をご覧ください!

エースで4番。投打で興南の核となる・宮城大弥。まずはバットで出番が。1回、去年の夏、1年生ながら甲子園でスタメン出場した1番・西里颯(そう)が3ベースで出塁。その後、2塁3塁として4番・宮城がタイムリー。まずは4番としての役割を果たすと、その裏、この春季大会初となる先発のマウンドへ。1年の夏からマウンドに立つ宮城もいよいよ最終学年。しかし去年の秋の九州大会では、センバツの目安となるベスト4を前に、延長タイブレークの末敗れました。

興南・宮城大弥選手「とても悔しい負け方だったので、二度とそういう負け方をしないようにと練習に取り組んできました。」

一冬越えた成長を示す舞台でもある、昨日のマウンド。ところが、守備の乱れなどで1回ウラ、いきなりノーアウト満塁のピンチを迎えます。ここで宮城がギアを上げます。前日にも記録した自己最速となる148キロ!気迫で勝る宮城がこの回を無失点に抑えます。その後は一気に宮城のペースに。

ストレートを主体にコザの打線を抑え込み、8回までに10個の三振を奪う快投を見せます。宮城は完封を目指し9回もマウンドへ。1アウト後、打席には途中出場の山城琉奨(りゅうしょう)。コザ、意地の一発。宮城にとってはこれが県内の公式戦で初めて許したホームラン。それでも最後は11個目の三振を奪いゲームセット。エースの成長に期待高まる勝利で興南が夏のシード権、獲得です。

続いての試合は、去年の秋、14年ぶりに秋の頂点に立ち古豪復活への足音が聞こえている沖縄水産。試合に向け準備をする先発メンバーの多くが背番号二桁の選手。

上原忠監督「新戦力というか、秋出ていなかった選手で調子のいい選手、力をつけた選手、冬頑張った選手を今回は起用していこうと思っていたので。」

冬のトレーニングでレギュラー陣以上に努力し出場を勝ち取った選手たち。1回、1アウトから背番号14の比嘉昭寿(あきひさ)がヒットで出塁すると、ここからチャンスが広がり、沖水が幸先よく2点を先制します。さらに、3回には満塁のビッグチャンス。打席には背番号17、学校では生徒会長も務めているという田場友依登。ですがここは三振に倒れます。

一方、守りではマウンドを任された新2年生の10番・古波蔵悠悟や、19番・石川愛斗が、5回まで1失点に抑える好投を見せます。2点リードで前半を折り返し、迎えた6回。沖水はこの回もチャンスを作ると打席に秋はベンチ外だった新城安都希(アツキ)。

沖縄水産 新城安都希選手「レギュラー陣が活躍しているのを秋はスタンドで見ていて、この冬は負けたくないと思って練習してきました。」

悔しさを力に変えた新城のタイムリーでさらに流れに乗った沖水。8回には3連打で2点を追加すると、続くチャンスで背番号17、ここまで3三振の田場。スクイズを決めチームに貢献!一冬越えて成長した選手たちの活躍で沖水がベスト4進出です。

沖縄水産 新城安都希選手「夏までは誰がメンバーになってもおかしくないくらい層が厚いので、夏もまたメンバーに入れるように頑張っていきたいです。」

その他の準々決勝では、沖縄工業と北山が勝利し、この4校が夏のシード権を獲得しました。春季大会の準決勝は明後日、決勝は4日に行われ、春の頂点、そして夏のシードの順番が決まります。