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玉城知事が安倍総理に県民投票の結果を伝える

玉城知事「県民は一日でも早い、普天間基地問題の解決を求める思いで、辺野古埋め立てに反対という意思を示したと思います。改めて政府に対し、辺野古移設断念を強く求めるところであります。」と話しました。

県民投票で示された辺野古の埋め立てに対する「反対7割の民意。」玉城知事が直接安倍総理に伝え、新基地建設断念を迫りました。総理は、沖縄が示した民意にどのように答えたのでしょうか。

3月1日の正午ごろ官邸を訪れた玉城知事。報道陣に会釈をする仕草を見せながら安倍総理との3回目の会談にのぞみました。

会談で玉城知事は、7割が反対に投じた県民投票の結果を伝えたうえで、新基地建設断念を求めました。

玉城知事「総理はこれまでにも県民の民意に寄り添うというご発言をしていらっしゃいますし、県民投票結果を真摯に受け止めると今般発言をなさいました。ですからその言葉が総理のご本心ということであるなら、今回の県民投票における沖縄県民の思いを真正面から受け止めていただき、工事を直ちに止めるという行動として表すことで、お示しをしていただきたいというふうに思います。」

これに対し、安倍総理は・・・安倍総理「真摯に受け止めながら、さらに一つひとつ負担軽減に向けて結果を出していきたいと」「危険な状況を置き去りにするわけではないわけでありまして、SACO合意から日米合意からも20年以上経過する中、もはや先送りすることはできない」と話しました。

「先送りすることはできない。」県民投票の結果を直接示してもなお、総理は同じ言葉を繰り返すだけでした。また、会談では玉城知事が今回の県民投票は一つのタイミングだとして合意から23年が過ぎたSACO合意のセカンドステージとして国とアメリカだけでなく沖縄県を加えた「SACOwith沖縄」という、新たな三者協議を求めましたがこれについて安倍総理から明確な回答は得られませんでした。

ただ、今後も知事との話し合いは継続する考えが示されました。会見の後、知事は「辺野古の埋め立てはダメだとしっかりと発したということはこれからの未来について真剣に考えていきたいといことの思いのあらわれだということを受け止めています。ですから、県民投票が行われたタイミングで新しい段階での話が必要であるとぜひ受け止めていただきたい」と話しました。

玉城知事外国特派員協会で訴え

玉城知事外国特派員協会で訴え

外国特派員協会で玉城知事は「民主主義国家である我が国において県民投票により直接示された民意は何より重くまた、尊重されなければなりません。今まさに日本政府の民主主義が問われていると思います。」と話しました。

総理との会見の後、玉城知事は、県民投票の会の元山代表とともに特派員協会で、海外メディアに対し、県民投票の結果を伝え、あらためて沖縄が辺野古新基地に反対する思いを訴えました。

玉城知事「辺野古が唯一という日米合意に固執することは普天間飛行場の危険性を固定化することに他ならないことから県民はより早い普天間基地問題の解決を求める思いで辺野古埋め立てに反対という意思を示したと思います」

会見では、投票率について問われる場面がありましたが、知事は、7割を超えた反対の民意が出た結果が全てだと語りました。