Qプラスリポートです。高齢者の運転による事故が深刻になる中、道路交通法が一部改正され今月12日から施行されます。一体どのように変わったのか。高齢ドライバーを巡る現状を新田記者が取材しました。

真志喜さん「だいぶ変わっているね。手足の敏感とかが遅くなった」

城間さん「最近、高齢者の事故が多いもんですから気になりました。やっぱり(講習)を受けないといけないなと感じました」

Q+リポート 改正道交法から見える高齢ドライバー

きのう那覇市の自動車学校で行われた高齢者講習。75歳以上の男女3人が免許更新を行うために受講しました。講習では、実技はもちろんのこと、記憶力を問う座学に加え、、視力検査や反応力を検査するテストなどが行われました。

波平さん「昔に比べたら(反応力が)落ちるなと思う。私は毎日運転しているものだから。孫の送り迎えとかやっているからどうしても必要だし」

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歳を重ねても「運転せざるを得ない」、「車は生活に必要だ」という高齢者は多いのが現状です。しかし一方で、県内での75歳以上の高齢ドライバーによる人身事故の割合は年々高くなっています。

高齢ドライバーの事故は全国的にも大きな社会問題になっています。去年10月、神奈川県では87歳の高齢者が運転する軽トラックが登校中の小学生の列に突っ込むという事故も起きていました。

こうした現状を受け、政府も対策強化に乗り出し、去年6月には、記憶力や判断力といった認知機能のチェックを厳しくする改正道路交通法が成立しました。

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宮城講習指導部長「75歳以上の高齢者に対して認知機能検査を実施して、認知症発症の恐れがある者に関して臨時の高齢者講習を実施するというのが改正の趣旨です」

これまでは免許更新の時だけでよかった「認知機能検査」が、今月からは信号無視などの18の交通違反をした75歳以上の高齢者に対しても義務付けられることになったのです。

宮城講習指導部長「(医師の診断で)認知症発症の恐れがあるということになれば、それなりの取り消し等の手続きを踏むという形になります」

警察では認知症と判断され、免許が取り消される前に自分で判断し、自主返納を進めてほしいと呼び掛けています。高齢者講習を受けた3人も実技や検査を受けてみて、それぞれに感じたようです。

城間さん「今のところはこの検査で、自分自身を勇めながら何とか(運転を)頑張ってみたいと思う」

真志喜さん「今回で免許証を返そうかなと思う。みんな80歳でも(運転を)やっているよと言うけど、実際怖いさ」

法改正を機に、高齢ドライバー1人1人が命を預かっていることを自覚し、自身の衰えについて改めて見極めることが必要だといえます。ただ、それを高齢ドライバー1人に任せるのではなく、今後の生活を周りが支えていくことも求められそうです。

改正道路交通法の施行は今月12日からです。

謝花アナウンサー「取材した新田記者です。新田さん、今回の法改正は高齢ドライバーにとって「運転を続けるか」「運転をやめるか」決断を迫られる節目になるかもしれないですね」

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新田「こちらをご覧ください。1573人。これは去年県内で運転免許証を返納した方々の数です。免許証を自主的に返す動きは進んでいるんです」

謝花アナウンサー「ただ一方で、毎日の買い物や人づきあいなどには移動手段は必要なわけで代わりの手段ををどう確保していくかは大きな課題ですよね」

新田「そうなんです。こちらは那覇市で先月、本格運行が始まった「乗り合いタクシ―」です。今は渋滞緩和や子育て支援という目的が大きいですが、「乗合タクシー」なども高齢ドライバーの足として役立てられるものと期待されています。高齢ドライバーによる事故を受け、規制が厳しくなる一方で、高齢者が家に閉じ込められることが無いよう、公共交通機関の整備や、公的な交通費の支援なども検討されるべきだと思います」

謝花アナウンサー「新田記者でした」