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先週末行われた世界遺産中城城跡プロジェクションマッピング。中城村を上げての一大イベントなんですが今年は新たなことに挑戦しています。

毎年11月に開催されている「世界遺産・中城城跡プロジェクションマッピング」。今年は村の子どもたちが何と「セリフ付きのミュージカル」に挑戦。

しかし、演技なんて初めて!課題は山積み。涙あり!笑いあり!世界遺産・中城城跡プロジェクションマッピング。舞台裏にカメラが密着しました。

中城村でプロジェクトマッピング 子ども達が挑んだ舞台

本番一か月前。練習が行われている場所を訪れました。

沖縄の元祖チョンマゲ・マゲ平雄一郎さん。プロジェクションマッピングの総監督です。

マゲ平雄一郎さん「今回、セリフのやり取りをすごく大切にしていて、プロジェクションマッピングと演劇の世界を混ぜたいという新しい取り組み」

今年で4回目となるプロジェクションマッピング。中城の伝統芸能「護佐丸太鼓」と「プロジェクションマッピング」を組み合わせたショーなんですが、そこに今回「セリフ」を付けて、ミュージカル仕立てのショーに挑戦します。

ショーが成功するかどうかは彼らにかかっているのです。しかし…

そんなことともつゆ知らず…子どもたちは遊び半分です。

本番3週間前。この日は練習したセリフを事前に録音します。実際の会場は広いため、子どもたちの声が届かない。そのため事前に録音した声を使います。しかし…

中城村でプロジェクトマッピング 子ども達が挑んだ舞台

全然声が出ていません。すると…一番年下の元気くんが泣き出しちゃいました。

元気くんを落ち着かせるため一旦ブレイク。いい作品を作るため一切、妥協を許さないマゲ平さん。

子どもたちにその気持ちは伝わっているのでしょうか。

30分後、元気君が戻ってきました。録音再開です。

何とか子どもたちに大きな声を出してもらうために、必死になる大人たち。すると…

みんな一丸となり1つの作品を作り上げていきます。その甲斐あって何とか1日で録音が終了。

末吉元気くん「最初は緊張たくさんしたけど…慣れてから安心してくる。(涙のわけは?悔しかった?)うん!」

あとは表現力。会場が広いだけにダイナミックな演技が求められます。子どもたちもようやくエンジンがかりだしました。

イベントに携わっているスタッフ・演者は総勢100人以上。村民が一丸となり作品を作り上げていきます。

中城村でプロジェクトマッピング 子ども達が挑んだ舞台

そして、いよいよ本番当日。光と音楽を融合させたプロジェクションマッピングと伝統芸能「護佐丸太鼓」を組み合わせたエンターテイメントショーが始まりました。

初めての人前での演技。1か月前からの成長は見られるのでしょうか。

たくさんのお客さんを前に堂々たる演技。随分成長しました。

物語のテーマは「護佐丸と三人の冒険」。中城の小学校に通う三人の子どもたちが、突如、15世紀にタイムスリップ。かつて琉球王国を支えた「護佐丸」と出会い、そこから冒険が始まります。

そして…30分のショーが無事終了。

濱里圭佑くん「いつも通りのことをやれたんで大丈夫だったと思います」

元気くんのお父さん「とてもよくできたと思います」

元気くん「めったに言われなれていないから…あまり気持ちが伝わらない」

とは言いつつも喜びを隠しきれない元気くん。

中城城跡プロジェクションマッピング。その舞台裏には子どもたちの成長する姿がありました。

中城村でプロジェクトマッピング 子ども達が挑んだ舞台