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就任から間もなく1ヵ月。翁長知事は、上京しても、閣僚らとの挨拶すらままならない状況が続いています。就任後最初の上京は先月24日でした。安倍総理や菅官房長官らとの面会を希望していましたが叶わず、この時面会に応じたのは、山口・沖縄担当大臣だけでした。

そして、年明け6日に再度上京しましたが、農水大臣への要請に同行することも出来ず、沖縄振興予算を審議する、自民党の沖縄振興調査会への出席も拒否されました。辺野古への移設反対を掲げて当選した新知事に対する、政府・自民党の『冷遇』が際立っています。

翁長さんにとっては予想通りとはいえ、厳しいスタートとなりましたね。去年の知事選、衆院選の結果が尾を引いているんでしょうか。

島袋記者「主要な大臣との面談が実現せず、空振りに終わった2度の上京を見ていますと、政府、そして自民党との「わだかまり」が見えてきます。」

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自民党県連の関係者はこんなゴタゴタで県民から批判を受けるのは得策ではないとも考えているようですが、一方で、これまで一緒にやってきた翁長知事だけに、党に逆らったらこんな風になるんだということを見せつけてやりたいというような感情的な部分もあるようでした。

県連所属の議員たちからは翁長知事に対する冷やかな声もあがっています。

しかし翁長知事はもう県民の代表ですよね。こんなやり取りは県民不在だと思います。

島袋記者「県民はどう受け止めているのか声を聞きました。」

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来年度の振興予算も減額される見通しなんですよね。倉持さん説明をお願いします。

倉持「沖縄振興予算の額をまとめました。」

昨年度は3001億円、埋め立てを承認した後の今年度は大幅に増えて3501億円、そして去年9月、仲井眞知事の時にまとめられた来年度予算の概算要求では、3800億円近くまで膨らみました。しかし、来週決まる新年度予算ではこの概算要求から大幅に減額されて3100億円程度となる見通しです。

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振興策と基地はリンクしないと言っている政府ですが、辺野古反対を掲げる翁長さんへの誕生と同時に予算が減らされると言うのは偶然には見えないですよね。

島袋記者「政府も自民党も全国的な財政状況の厳しさを強調していますが、埋め立て承認前に決定した今年度分が大判ぶるまいだっただけに、あからさまな感じがしますよね。」

いつまでこんな状況が続くんでしょうか?

島袋記者「翁長知事は予算が決定する来週にも再び上京する見通しです県民の利益がかかっている交渉のときに入口から入れず、テーブルにつけないという状況が長引けば、困るのは県民です。」

翁長知事は自民党県連との対話を考えているようですから県連にも応じてほしいと思いますし、沖縄のために両者が力を合わせてほしいと思います。