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那覇市に住む60代の女性が、生活保護を打ち切られたのを不服として処分の取り消しを求めた裁判で、市が自ら、処分を取り消していたことが分かりました。

弁護団によりますと、女性は2011年3月、市の就労指示に従わなかったとして、生活保護を打ち切られました。

裁判では、「週5日以上、1日4時間以上」働くようにという市の就労指示が適法かどうかが争点となりました。

これについて裁判所は、和解協議の場で、那覇市の指示は女性本人の努力によって実現できるかどうかわからないもので、生活保護法に違反するとの考えを示したため、那覇市が9月になって、生活保護の打ち切り決定を取り消したということです。

那覇市は、「指導の一部に適正さを欠いていたので処分を取り消した」とコメントしています。