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今週金曜日に開幕するセンバツ甲子園、九州地区代表として出場する沖縄尚学は、大会初日の開幕ゲームに登場します。きょうは初戦の相手、福井の敦賀気比とのデータを比較。勝利のカギを握るのは果たして・・・。

組み合わせ抽選会で、春1番くじを引き当てた沖縄尚学諸見里主将。

沖尚・諸見里匠主将「自分たちはいつでも試合が出来るような準備はしてきたので大丈夫です。」

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沖縄尚学初戦、開幕ゲームの対戦相手は福井の強豪、敦賀気比。2季連続の甲子園出場チームで、北陸大会は準優勝。去年夏から、6人ものメンバーがチームに残り、経験値は一枚上。

県外からの野球留学組が多く、チーム打率は388厘と打線も好調だ。中でもクリーンナップ3番の山田誠也(せいや)は、打率.588厘とチームナンバーワン。沖尚比嘉公也監督も要注意のバッターとして名前を挙げる。

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そして、もっとも注意すべきなのがこの選手。エース岸本淳希。MAX145キロのストレートと鋭いスライダーに、落ちるシンカーを多彩に操り、防御率は大会ナンバーワン(防御率0.36)守って打つという沖尚野球とスタイルは一緒だ。

一方、沖縄尚学は九州大会を制覇し、5度目の選抜に挑む。

左右の二枚看板が柱の沖縄尚学。エースの比嘉健一朗はMAX130キロ前半ながら、安定感のある制球力で防御率1.01。今大会7位で、敦賀気比の岸本投手に引けをとらない。一方、右の宇良淳もMAX140キロのストレートとスライダーで打たせてとるピッチングだ。

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沖縄尚学は先週土曜日、甲子園出発前の県内最後の練習試合を行った。対戦相手は、奇しくも2008年の選抜決勝の相手埼玉の聖望学園。

沖尚・宇良淳選手「甲子園前にこうやって自分達が見ていた頃の決勝戦の相手とこうして練習試合をして甲子園に入っていけるというのは良かったことだと思います。」

試合は1対2で敗れたものの、修正点を見つめるものとなった。

聖望学園・岡本監督「良いチームですよね。内野外野の守備を見ても、攻撃を見てもバットも振れているし、いいんじゃないかなと思いますね」

さて、沖尚、打線で注目はゲームメイクを任される1番、俊足の知念佑哉。出塁すれば足でもかき回す。

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沖尚・知念佑哉選手「自分は足があるので、やはり足でかきまわして、自分が得点圏に行って、チームの点にからんで、勝利に貢献したいです。」

そしてクリーンナップ4番のキャプテン諸見里匠や、5番の柴引佑真、さらに下位打線での平良勇貴など繋がる打線に注目だ。

チームの総合力を比較するとご覧の通り足を使い、確実に点を取りにいくことでも非常に似ているチーム同士の対戦になる。

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ちなみに、沖縄県勢と福井県勢の甲子園での対戦はセンバツは今回が初、夏の甲子園では45年前に首里が敦賀と対戦し敗れていて0勝1敗だ。

沖尚・宇良淳選手「まずは初戦しっかりとチーム一丸となって全力でぶつかっていって一つ一つ戦っていきたいと思います。」

沖尚・諸見里匠主将「初戦の入りが大事になってくると思うので、自分達の足元を見つめなおして、ひとつでも多く、そして最終的には優勝する形で終えられるように、しっかりチーム全員で勝てるように頑張っていきたいと思います。」

そして、沖尚にとって最も興味深いデータが。それは、チームを率いる比嘉公也監督だ。

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比嘉監督は選手時代の99年にセンバツで優勝。2008年、監督としてセンバツに出場した際には、東浜巨投手を擁し沖尚2度目の優勝を飾っていて、春の甲子園の舞台で比嘉監督に一度も負けはないのだ。

沖尚・比嘉公也監督「深くは考えたことはないが、そういうふうにまだ負けたことがないというプラスの部分は良い意味でとらえるようにしていますけれども。」

きのう甲子園に向け出発した沖縄尚学ナイン。決戦は22日の金曜日だ。

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5年前は大会一若い20代の監督としても注目を浴びた比嘉公也監督、今大会では2番目に若い監督として挑みます。今年のセンバツで沖尚が初戦を突破すれば、沖縄県勢としては春夏通算は90勝目を飾ります。

きょう甲子園練習にのぞんだ沖縄尚学。開幕ゲームの緊張はあるでしょうが、いつも通りの力を出しきって頑張って欲しいですね。僕も甲子園に行って、開幕ゲームの勝利の結果!お伝えできればと思います。