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戦争で行政機能が停止していた八重山に、65年前のきょう、アメリカ軍が軍政布告の文章を貼り出しました。

「八重山郡民に告ぐ」と書かれたこの貼紙。アメリカ軍が八重山に軍政府を樹立すると宣言したものです。日付は65年前のきょう12月23日。文章の最後に、八重山軍政府と共に「八重山自治会」と書かれています。

「八重山自治会」とは12月15日に住民が自治機関として自主的に結成した組織です。当時の八重山は敗戦で行政機関の機能が停止していたため、食糧難、マラリヤの被害、治安の乱れなど、住民生活は不安を極め社会は混乱していました。そんな中、住民たちは郡民大会を開き、自治会長に宮良長詳さんを選出し「八重山自治会」を結成しました。

しかし、結成から8日目の23日、軍政布告が発表され活動は停止。年の瀬も押し詰まってきた28日に、アメリカ軍は自治会長の宮良さんを八重山支庁長に任命、翌年の1月に八重山支庁が発足されると八重山自治会は使命を終えたとして解散しました。