著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

ことしは、すでに500件以上の通報を受けています。「危険生物・ハブ」への対処法について、警察官の卵に指導する授業がうるま市で行われ、実際に捕獲する訓練をQABの記者が体験しました。

講師「ハブは攻撃する前には必ずこういうポーズをとります」

うるま市にある警察学校で行われたのは、本島や石垣島などに生息する毒蛇「ハブ」の捕獲講習。犯人を取り押さえるだけでなく「ハブ」にも対処しなければならない沖縄の警察官のために開かれていて、ハブの研究員を講師として招きその特性や遭遇した時の対処法など座学で学びます。

警察学校でハブ捕獲の実践授業 ハブに遭遇したら?

その後、屋外で実技、生徒らの前に本物のハブが登場し、講師はハブの牙から毒が出る様子を見せながら、ハブは10回ほど攻撃できるくらいの量の毒を持っていて、何度も毒を出すことができるので注意が必要と説明しました。

アカマタ登場 「ハイ」「わあ!!」

そして、毒を持たない蛇「アカマタ」をハブに見立て、参加した生徒全員が道具を使って捕獲する訓練も行います。初めて蛇と対峙する生徒もいる中、おびえつつも果敢に捕まえる姿がありました。

警察学校でハブ捕獲の実践授業 ハブに遭遇したら?

Q経験したことありますか?

初任科長期過程第46期生・伊礼千咲さん「捕まえたことないです」「結構重くて捕まえても暴れそうで少し怖かったです」

警察学校でハブ捕獲の実践授業 ハブに遭遇したら?

初任科長期過程第46期生・玉井俊介さん「沖縄県ではハブという存在が身近にあるため、今回習ったことを通して地域住民の安全をしっかり守っていきたいと思います」「もう自信あります」Q怖がらずできそうですか「大丈夫だと思います」

遭遇したらどうする? カメラマン「顔ビビってますけど」

山本真帆記者「大丈夫です」

この日、特別に記者も参加させてもらうことに。

人生で一度も生の蛇を見たことがなかった記者が、講師から胴体の前方をつかむとよいとのアドバイスを受け立ち向かいますが…

警察学校でハブ捕獲の実践授業 ハブに遭遇したら?

山本真帆記者「待って、むりむりむり、まって、ぎゃーーーー!」「無事捕獲できました」

講師「ズレてるね」「ちゃんとつかんで」

山本真帆記者「初めて蛇と対面したんですが本当に怖いです、私では到底できないので警察の方は本当にすごいなと思いました」

県警によりますと、ことし「ハブ」に関連した110番通報は先月末時点で511件にのぼっています。もしハブに遭遇したらどうすればいいのでしょうか。

沖縄県衛生環境研究所衛生科学班・寺田考紀主任研究員「山の中でハブに出くわしたなら、その場から離れる、そっとしておけばいいんですが」「(住宅地などで)自分が噛まれそうだと思ったら警察に連絡したり、どこかに逃げてしまったら役場に連絡して罠を仕掛けてもらったり、そういったことをした方がいいと思います」

警察学校でハブ捕獲の実践授業 ハブに遭遇したら?

また、ハブが孵化する9月は個体数が増える傾向にあり、11月ごろまでは農作業を行う畑などでハブに遭遇し被害に遭うケースが多いため、作業中は必ず長靴を履くなど未然の対策が求められます。

万が一、ハブに咬まれたら、どのように対処すればいいのでしょうか?命に関わることなので、ぜひメモの準備をしてください。

まず、周囲に助けを求め、必ず病院に行き治療を受ける。移動の際、走ると毒の回りが早くなるため、焦らず、ゆっくり歩く、または車で移動するようにします。また、痛みや気分を紛らわすために、鎮痛剤や酒を飲むのも避ける必要があるということです。

警察学校でハブ捕獲の実践授業 ハブに遭遇したら?

詳しい内容については、県のウェブサイトを確認ください。

ハブに気をつけよう!!|沖縄県公式ホームページ