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今月20日に投開票を迎える参議院選挙を前に、普段、政治について話さないという学生たちが集まり意見交換会を開きました。「みんながどのように考えているのか?」興味・関心を持った学生の提案で行われた企画で、話されたテーマとは?

琉球大学人文社会学部3年・寺澤伊吹さん「気軽に話せる環境とか、時間があまりないと思って、カフェの空間を使って1時間でも話せることが出来たらと思って企画しました」

大学生同士でが「選挙」や「政治」について意見交換 日常でも「政治」の話ができる雰囲気を

今回、北谷町のカフェに集まったのは、普段あまり周囲と「政治」について話したことがないと共通点を持った8人の大学生です。気になることはあるけれど、なかなか話す機会がなかった「政治」や「選挙」のことをみんなで話します。

男子学生「選挙の時、いつも何を見て選ぶの?政党だったり?」女子学生「政党のマッチングとかあるじゃん今。マッチングとかやるんだけれど。マッチングとかするんだけど、本当にその公約をやってくれるのか?とか。私のイメージね、結局、利権で動いているじゃないかなかと思うから」

大学生同士でが「選挙」や「政治」について意見交換 日常でも「政治」の話ができる雰囲気を

参加者が、今、一番に気にしているテーマを挙げ語り合います。そのなかで「安全保障」と「外国人問題」について活発な意見が交わされました。

女子学生「いま、その重要な争点とかいうのがピンポイントで外国人問題になっていると思うのね。参政党の躍進とかも含めて。これって安全保障にザックリ含まれる?」

みんな「確かに」別の学生「そこは、一応、安全保障に含まれるけど、あれかな、自分の中では、やっぱり一番に思い浮かぶのは台湾有事をめぐる問題」「日米同盟について」

大学生同士でが「選挙」や「政治」について意見交換 日常でも「政治」の話ができる雰囲気を

男子学生「日米同盟を強化するために、やっぱりちょっと(米国が)日本に防衛費あげろとかも言えるかな」別の学生「単純に防衛費あげたら、アメリカから武器買えるもんな」男子学生「買えるな」

「外国人問題について」1人目「共生することに焦点が充てられると思っていたけど、まさかそこで外国人を受け入れるか追い出すかって意見が分かれるようになってしまって、議論が逆戻りしているように思えて」

大学生同士でが「選挙」や「政治」について意見交換 日常でも「政治」の話ができる雰囲気を

今回、取り組みを支援したカフェのオーナーは政治の話を日常でも学生ができるようになってほしいと話します。

マネージャー小坂弓絵さん「ぶっちゃけもっと静かかなって思ったんですけど、自分の考えていることとか話していたので」「日常の場で、政治の話をフランクにできるというのが、それがとても意義を持っていて」

大学生同士でが「選挙」や「政治」について意見交換 日常でも「政治」の話ができる雰囲気を

参加者・喜友名孝明さん「今回の(選挙)公約だったり各政党のスタンスについて切り込む人もいたので、そこからいろんな学びを得ましたね」

企画した学生・寺澤伊吹さん「大学に一緒にいても意見の違いを感じることがなかったので、こういう考え方もあるんだって、こういう視点で見えてなかったなって気づけたので、それを含めて今回の参院選の公約を持つ視点が変わったかなって思います」

大学生同士でが「選挙」や「政治」について意見交換 日常でも「政治」の話ができる雰囲気を

カフェという気負わない場所で「政治」について率直な意見をぶつけあった学生たちにとって、新たなことに「気づきの場」になったようです。

これまでこちらのカフェでは、選挙の投票率を挙げるために様々な選挙割を展開していて、今回も投票へ行ったら1000円のメニューを10円で販売するそうです。

政治の話にためらっていた学生たち。話してみた先に見えたのは、自分たちの暮らしと社会のつながりでした。周りの友人たちにも投票する前にいろいろ話して自分の意見を固めて一票を投じることの大切さを伝えたいと話していました。

参議院選挙は、今月19日に繰上げ投票が行われる竹富町を除いて20日に投票、即日開票されます。