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県内の5人の作家による沖縄の戦後80年を見つめた作品の展示会が22日から那覇市で開かれています。展示会は、県内で活躍する5人の作家によるそれぞれの視点の戦後の沖縄を感じてほしいと企画されました。

このうち1940年に名護市で生まれ、5歳から絵を描き続けている中島イソ子さんは、様々な時代の自画像を展示しました。中島イソ子さんは「(戦時中にやんばるの)川伝いに、一升の米を背中に背負って親に連れられて(歩いた)、5歳でした。山の中でカエルも食べました」と話します。

戦後に子どもたちを守るため、ほとんど寝ずに働いていた大変さなど、それぞれの時代に描かれた自画像に社会に感じた矛盾や不満を自身の表情で現しています。中島さんは「(自画像では)みんな怒っている。顔で怒りを描いているから。だって大変な時に笑えます?」と述べました。

作家5人のうち3人は戦中戦後に生まれ、2人は本土復帰前の1967年と71年に生まれていて、展示会は戦前から戦後への連なりも伝えています。展示会は12月21日まで開催されています。