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辺野古新基地建設でサンゴの移植をめぐって沖縄防衛局が対抗措置を取りました。工事を進めるために必要な移植の許可を沖縄県が認めなかったことを不服として農林水産大臣に県の決定を取り消すよう求めました。

軟弱地盤が見つかった大浦湾側では緩い地盤を固める工事を進めるためにサンゴを移植する必要があり防衛局は特別採捕許可を県に申請していました。

県は、9月5日に「設計変更が承認されていないことから、工事を実施する必要性はない」などとして不許可としていました。

県の対応を不服とした防衛局が9月20日に農林水産大臣に県による不許可処分の取り消しを求める審査請求を申し立てました。防衛局は「国交大臣が設計変更を承認すべきという是正指示を出している。不許可処分は取り消されるべきである」としています。

大浦湾のサンゴ移植をめぐって県と国の意見は真向から対立しています。防衛局の申し立てを受けた農林水産大臣がどんな判断を示すのか注目されています。