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教育現場では生徒や学生が、主体的に問題を発見し答えを見いだしていく能動的学修・アクティブ・ラーニングの取り組みが行われています。今後、入試でも求められる「考える力」を養うSDGsカリキュラムを沖縄県内で初めて導入した学習塾を取材しました。

那覇市にある沖縄受験ゼミナールでは、大学受験を控えた高校3年生や浪人生に対して、これまでと一味違った授業を展開していました。

「円盤型教材を取り出してください。取り出したら、1人1枚問題を手元に置いてください」受講生は、丸い形の教材に書かれた課題に沿って自分の意見を5分でまとめた後、さらに3、4人が1組になって話し合い、グループの解答を考えていました。これがアクティブ・ラーニングを取り入れたSDGsカリキュラムという新しい教育です。

人の数だけ答えがある、正解がない問題に向き合うことで、身近なことに対して「自分ごと」として取り組むためのマインドセットや行動力、社会性が身につくと考えられています。

「地球という星はたった2種類の生物種の数が圧倒的に多い星ではないか。やっと見つけた2種類の生物種しかいない星を。じゃあこの星で魔法少女を見つけようじゃないか」今までの勉強方法とは違うアプローチで頭を使う授業に生徒からの評判も上々です。「自分の考えたことを文字に書くというのがすごく鍛えられました」「1つの問題出されたことに対して同じ条件で問題与えられているのに、みんなの意見が全然違ったりするんで、そういうところがSDGsなのかなって思いました」

近年、多様化していて出題内容も変化が著しい大学受験にも応用できるといいます。沖縄受験ゼミナールトレン・デインジャーフィールド校長「様々な場面で、早く考えて、早く対応できるようになるので(どんな入試方法であっても)受験には非常に大事なスキルです」沖縄受験ゼミナールでは、今後、中高生まで対象を広げ授業を開講していくということです。