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シリーズでお送りしている、復帰50の物語です。2022年5月15日で、沖縄は本土復帰から半世紀となりました。QABでは、県民に復帰についてどのように思っているのか聞きました。きょうの、復帰50の物語は「県民の声」をお聞きください。

「はい、号外でーす」5月15日本土復帰から50年、那覇の街では青年たち(国際通り青年会)が演舞を披露、旗頭は泉崎青年会「サーサー、サーサー」

旗頭を見に来た親子「この子のおじいちゃんが所属している会の旗頭をきょうあげるということで、見に来ました」「基地だけではなくて、みんながやっぱり本土復帰じゃなくて、自分たちが沖縄の人たちも含めて、幸せになっていくにはどうするのかというのを考えていけたらな、と思います」

泉崎旗頭の人「50周年の復帰記念ということで、50年前に何が起こっていたのかというのをこういうイベントを通じて見る機会があればな、というところで参加させていただきました」「今世界で起きていることも分かりつつ、でも平和というのを一番沖縄から発信するような島にしていきたい。(戦争を)経験しているからこそ、世界に発信していきたいと思います」

復帰50の物語 第19話 「式典当日 それぞれの5・15」

那覇のマチグワァー、そして2023年の完成予定の新しい公設市場では。

牧志公設市場で働く男性「復帰したからといって、何が変わったか、そんなにまで極端にはないかな、自分の中で」

牧志公設市場で働く女性「いろんな格差がたくさんあるんでね、何にしてもね。それ(本土並みの復帰かどうか)はもう一概に言えないことで、ただ現状としては、やっぱり復帰してよかったっていうのは、私はちょっとあると思うんですけどね」「その歴史をまたいい意味で乗り越えるように、こう、やっていくしかないんじゃないですか」

県総合運動公園では。

具志堅朗 県サッカー協会名誉会長「(復帰前は)パスポートを持って(県外の試合に)行くと。それも飛行機ではなくて、船だったので、大変だった」「復帰後、いろいろな種目で施設が非常に良くなったということがある。そのおかげで、レベルも全体的に上がってきたのではないかと思う」「やるスポーツから、魅せるスポーツに変わってきていると思う」

復帰50の物語 第19話 「式典当日 それぞれの5・15」

女性「私たちの小さい頃はスポーツ、サッカーとか野球とかやっていても、目標は持ってはいても(本土との)隔たりがあったが、復帰を機に県外、日本全土のもののいろいろな情報が沖縄に入ってきたことによって、子どもたちが活発に動けるようになったのかなと。それでプロのチームが出来上がっていく」

県庁前では。

遺骨収集ボランティア ガマフヤー 具志堅隆松さん「私、復帰のときは高校3年生なんですよ。ちょうどその日、とても蒸し暑くて、それからものすごい土砂降りになっていったんですけどね。なんかこう、なんとなくその天気が、将来の沖縄、これからの沖縄、こういう荒れたものになるのかなっていうふうな。それはちょっと感じてましたね」

「(日本が)祖国だったのかっていうふうなことで考えたときに、祖国じゃなかったんじゃないかっていうふうな」「人さらいにさらわれた子供が、売り飛ばされて、売り飛ばされた先から逃げてきて、その人さらいを親だと思って、戻ってきたのが祖国復帰だったっていうふうに思う。そうしたらば、今度また売り飛ばされようとしてるっていうそれが今の沖縄の状況じゃないかっていう。私達は親じゃないものを親というふうに間違って認識してるんじゃないかと。なんか、そんな感覚を持ってます」

復帰50の物語 第19話 「式典当日 それぞれの5・15」

「次の世代に期待するっていうよりもまだ我々がしっかりと現状をより良い方向に変えようとしてるっていう、そのことを諦めないことが大事かなと思ってます」

式典会場付近では。

女子高生1(読谷高校)「これからの50年も沖縄が平和で楽しく過ごせる沖縄になってほしいです」

女子高生2(読谷高校)「さっき見た伝統文化などがずっと受け継がれていったらいいなと思います」

女子高校生3(読谷高校)「自分たちが次の50年に向けて頑張っていかないといけないなと感じました」

復帰50の物語 第19話 「式典当日 それぞれの5・15」

きょうは、復帰についてどのように思っているのか、県民の声をお伝えしました。QABでは12月まで、復帰にまつわる取材を続けていきます。

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