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QABが毎週沖縄本土復帰50年に関連する特集をお送りしている復帰50の物語。きょうは、復帰を数字から見てみたいと思います。こちらの表をご覧ください。総務省統計局や県の企画部統計課がまとめたものです。

復帰した年・1972年の県内の人口は97万人でした。去年10月時点の推計人口は146万8000人あまりでおよそ1.6倍に増えています。72年の人口は、現在の沖縄本島にある9つの市の人口を足し合わせた(約102万人)より少し少ないぐらいです。

続いて、経済関連を見てみます。県内総生産ですが、72年時点は4592億円でしたが、2018年は4兆5056億円となっていておよそ10倍になりました。また入域観光客数は、復帰の翌年73年には44万人でしたが、2019年には1000万人を超え、観光が県経済を支える柱となっています。

復帰50の物語 番外編「数字で見る復帰」

気になる世帯の所得、消費支出について73年時点では、世帯収入が128,621円、消費支出は 93,512円でしたが、2020年では、世帯収入が390,162円、消費支出は226,090円 となっていて収入は3倍、支出は2.4倍になりました。2020年の全国平均は、支出は30万円あまりと沖縄との差は8万円ぐらいですが収入は60万円あまりで倍近くの差になっています。

そして、本土復帰から現在にかけてどのくらい、モノの値段が変わっているのか見てみましょう。まず物価水準ですが、1975年を「1」と見たとき2021年には「1.74倍」となっています。

復帰50の物語 番外編「数字で見る復帰」

今回、データとして見ていただくのは、ランチョンミート・にがうり・とうがん・お米です。1973年時点では、ランチョンミート1缶あたり 127円にが、うり・1キロ510円、とうがん・1キロ127円です。そして、2020年ではランチョンミート1缶あたり310円(2.4倍)、にがうり・1キロ758円(1.5倍)、とうがん・1キロ326円(2.6倍)でした。

お米については、73年時点では那覇市の10キロの価格になっていて840円、2020年は那覇市で5キロの価格で2314円となり単純に5倍以上になっています。

そして来週は、「お米」がテーマです。私たちの食卓に欠かせない「お米」も、復帰とともに大きな変化を遂げました。アメリカと日本の制度の狭間で県民の主食を確保するために奔走した人々の歴史を辿ります。