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今年も始まります。めざせ甲子園です!今年もQABはこのコロナ禍でも懸命に甲子園をめざす沖縄の球児たちを応援します。ここからは沼尻・山城さんです!

沼尻アナウンサー「はい、今年も始まりますめざせ甲子園!!まず始めになんですが大会日程の変更からお伝えします」

山城アナウンサー「夏の甲子園をかけた沖縄大会は当初来月19日開幕予定でしたが、緊急事態宣言と重なってしまったため来月26日開幕となりました。そこで毎年開幕3週間前から出場校のうち15校を紹介してきたこのめざせ甲子園のコーナーも少し今年は変更しまして、毎週月・火・木・金の4日間、開幕までの4週間にわたって出場校を紹介していきます」

沼尻アナウンサー「そして、1回目のきょうはKBC学園未来高校沖縄。「あとひとつ」をつかみにいきます」

去年、県独自の夏季大会で最上級生となる3年生プレーヤーわずか5人というチームで準優勝を果たしたKBC学園未来高校沖縄。たとえその先に甲子園はなくとも頂点まであと一歩に迫った夏から1年。経験者が多く残った今年は届かなかった「あとひとつ」をつかみ「夏の甲子園」の夢を叶えるため汗を流しています。

KBC未来沖縄「届かなかった”あとひとつ”をつかみに」

島袋桜選手「あと去年の独自大会での悔しさが残っているのでこのあと一歩で優勝というところまで来て、負けてしまったので自分たちがしっかり甲子園決めて(先輩に)良い報告ができればいいかなという思い」

しかし、そんな気合いの一方で緊急事態宣言が発令され、部活動は原則休止に。8月の甲子園をかけた沖縄大会に出場する野球部は活動こそ認められていますが、練習時間の短縮や、夏への力試しとなる対外試合の禁止など厳しい状況が続いています。

それでも夏は待ってくれない。KBCでは実戦経験を養うためのある取り組みが。

選手のミーティングにて「意識高く 質を高めてもっと1試合目よりは2試合目」

KBCでは短いイニングでの紅白戦や実戦形式での練習を試合数として、カウントしながら実施。夏までの目標はなんと「100試合」です!

宮城孝也主将「100試合やる中でも1試合目から10試合目ぐらいは本当にエラーが続いていたんですけど最近の試合になってくるとだんだんエラーも減ってきた」

島袋桜選手「100試合やったという自信を持って戦えればいいのかと思います」

また、打撃結果などはすべてスコアをつけ数値化し夏のメンバー選びの基準にもなるため、緊張感は試合そのものです。

KBC未来沖縄「届かなかった”あとひとつ”をつかみに」

慶田城匠麻選手「グラウンドには9人しか立てないので非常にいいライバル心激しくやっていてチームを向上心も持ち続けてやっているのでいいと思います」

工夫をこらし、自分たちの中で夏への士気を高めるチーム。その中で思いを一際強くしている選手が。松竹嬉竜。188センチの恵まれた体格から繰り出されるストレートはMAX145キロ。多くのプロ球団からも注目されている左腕です。その松竹にとって去年の夏は、悔いが残るものでした。

松竹嬉竜選手「夏の準備不足というか疲労がたまった中で投げているのをわかっているのに、そこの部分で自分がケア不足で3年生に迷惑をかけてしまったのが自分は後悔しています」

去年から、エースナンバーを背負っていた松竹。しかし疲労から左足を痛めてしまい準決勝途中で降板すると決勝のマウンドには立つことすらできませんでした。

松竹嬉竜選手「(去年の)3年生を最後まで勝たせてあげたいという気持ちと3年生に良い思いをさせたいという気持ちがあったので、そこの部分では気持ちが強かったです。(この夏は)しっかり1回戦から先発で投げて、最後には決勝戦で先発で投げて最後まで投げるという目標が自分の中にあるんですけど自分の中で、達成できればいいかなと思います」

KBC未来沖縄「届かなかった”あとひとつ”をつかみに」

そしてKBCにはサポートで活躍している球児もいます。カメラに向かってウインクを返してくれたのは男子マネージャー・青木丈君。彼の持ち味は…

宮城孝也主将「ムードメーカーという存在です。(Qギャグも面白いですか?)面白いです」

ということで、一発ギャグをリクエスト!

一発ギャグ「反復横跳びで高得点出して喜んだ人」

クオリティはさておき、その明るさと声はチームの大きな力になっています。

島袋桜選手「あとグラウンドに出ている選手以上に声出してくれるのでやっている自分なんかはこのままでいいのかなという思いもさせてくれるのでその部分では感謝しています」

宮城孝也主将「あと自分たちもその声を聞いて頑張るっていう気持ちにさせてくれます」

そんな青木君。実はこの春までは選手としてプレーしていましたがある理由で、サポート役に回ることを決めました

マネージャー 青木 丈 君「春は急に目が見えなくなって思い通りにプレーができなくなったのでだったらサポートでチームに貢献しようと思ってサポートを選びました」

青木君を突然襲ったのは「円錐角膜」という病。視力が低下し、現在は両目ともに視力は0.1に届かず。眼鏡やコンタクトレンズなども試しましたが野球のスピードについていくのは厳しく高校最後の夏を選手として迎えることは難しくなりました。

マネージャー 青木 丈 君「もともと自分はプロ野球選手を目指していて野球に対する思いは結構あったんですけど」

そんな青木君が、持ち前の明るさを取り戻したのには仲間たちの存在がありました。

KBC未来沖縄「届かなかった”あとひとつ”をつかみに」

マネージャー 青木 丈 君「すぐには切り替えられなかったんですけどチームメイトの言葉が響いて。野球はやめてほしくないって言われて俺らが甲子園行くから連れていってやると言われました。夏は選手としてはいけないんですけど明るく元気にたまには一発芸など披露してテンションを上げていきたいと思います」

もうすぐやってくる「甲子園がめざせる夏」コロナ禍に負けない夢への思いを胸に去年準優勝のKBCがこの夏、頂点への「あとひとつ」をつかみに行く!

宮城孝也主将「父兄の方々も応援してくださっているので、最後は優勝して、甲子園に連れていきたいと思っています」

島袋桜選手「勝って甲子園に行きたい」

慶田城匠麻選手「このKBC学園が、またあの夏の舞台に戻ってきたと思わせるようにこの夏も、しっかり頑張っていきたいです」

「甲子園行くぞ!おう!」

KBC未来沖縄「届かなかった”あとひとつ”をつかみに」