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さて、おととい県の緊急事態宣言が解除され経済活動もより活発になるとみられています。

そんな中、今なおひっ迫する医療現場の様子や経済活動と感染症対策の両立について感染症の専門医に話を聞きました。

玉城知事(9月4日の会見)「県民一丸となって感染拡大防止対策に取り組んだことで8月中旬をピークとし現在は収束に向けた道筋が見えてきています。このことから本日開催した対策本部において緊急事態宣言を9月5日をもって終了することを決定しました」

県は今月4日、旧盆期間中の人の移動を抑えるため、先月31日から延長していた県独自の緊急事態宣言を解除すると発表しました。

二度に渡る延長を経て、再び動き出す人と経済。県の判断に現場の医師は・・・

緊急事態宣言解除 感染症専門家に聞く

椎木医師「実際今のところは新規の発症者は減ってきているという、そこだけを見れば、やはり流行として少し勢いが衰えてきたというふうに言えると思います」

こう話すのは、県立中部病院の感染症専門医、椎木創一(しいき・そういち)医師です。

椎木医師は、県内の感染者数に落ち着きが見えてきているとしながらも、高齢者の感染、重症化事例が増えていることから、医療現場には依然ひっ迫した状況があると話します。

椎木医師「各地で特に高齢者の福祉施設とか、デイサービスといわれるような、そういったところでクラスターを疑うような発生が続いています。ですので医療現場としては入院してくる患者はほぼ毎日いますし、そういった意味で言えば落ち着いているとか、収束しつつあるという実感は、正直なところまだない状況です」

高齢者の死亡事例が増える一方、若年層を中心に、感染しても大したことにならないという声も。

これについて椎木医師は・・・

緊急事態宣言解除 感染症専門家に聞く

椎木医師「感染症というのは、残念ながら自分事の問題だけではない。自分は大丈夫とか自分の知人は大丈夫だといっても残念ながら、その人たちが社会生活をする上で、その人たちだけで生活は決してしていない。ある人にとっては軽症だけど、ある人にとっては重症になる。これがこの感染症の難しく、とても誤解を招きやすいところだと思う。なので全体像として見てほしい」

このあとは緊急事態宣言が明け、動き出そうとする県経済。経済の回復と感染対策の両立、アクセルとブレーキを同時に踏む難しさについて、椎木医師に聞きます。

二度の延長を経てようやく解除された緊急事態宣言。期間中は観光業界などに、深刻なダメージがあり、県内経済は大きな影響を受けました。

感染対策のために、経済活動が後手に回る。ブレーキとアクセルを同時に踏む難しさに例えられるこの課題。

県立中部病院の椎木創一医師は県内経済を回復させるためには、対策を講じ、感染をどう抑えるか重要だと言います。

緊急事態宣言解除 感染症専門家に聞く

椎木医師「感染対策そのものが経済のブレーキというふうには考えていない。感染対策が悪いとか感染対策をするから経済が悪くなるのではなく、どうやって感染を抑え続けていくかのほうが非常に重要だと思う。表と裏のような言い回しではなく、とにかく経済観光は沖縄という場所だったら自然に流行が収まれば、必ず良くなると思います」

ついつい、使ってしまいがちなフレーズではあるブレーキとアクセルという表現。しかし、感染症対策もまた、経済活性化に必要不可欠なともにアクセルでもあるというわけですよね。

第2波は収束しつつあるという見解の椎木さんですが、医療現場はなお、ひっ迫している状況が続いています。今後を見据えたうえでも少しでも、医療現場の負担を減らす努力。

それは日ごろの手洗いなどの徹底なんだとあらためて強調していました。