県議会では新型コロナウイルスへの緊急対策費約342億円の一般会計補正予算案が全会一致で可決されました。

事業の内訳としては、新型コロナの感染者を受け入れた指定医療機関に対する補償のほか、県の支援対象にならなかった事業者のうち、感染拡大防止対策に取り組む中小企業などに対し、10万円の奨励金を給付する支援策も盛り込まれています。

玉城知事は「引き続き県民の暮らしを守り、企業の事業継続を支えるとともに、安全・安心の沖縄で観光客の皆様をおもてなしするため、あらゆる領域に切れ目なく対策を講じてまいります」と話していました。

新型コロナ対策 補正予算約342億円可決

ここからは船越記者です。県議会ではきょうから代表質問が始まりましたが、どんなことに注目したらよいでしょうか。

船越記者「やはり辺野古新基地建設です。政府は4月、埋め立て予定地に広がる軟弱地盤の補強工事を盛り込んだ設計変更申請を県に提出していて、玉城知事は承認しないとみられています」

軟弱地盤については先週気になる調査結果が出ていますよね。

船越記者「大浦湾側に広がる軟弱地盤の上に置かれる護岸のほとんどがわずか震度2の地震で崩落することが地質の専門家などでつくる調査チームの分析でわかったんです。特に軟弱地盤が水深90mまで続く地点ではさらに耐震性が弱く、震度1程度で護岸が崩れるほどだったんです」

震度1で崩れるんですか。それは危険ですね。

船越記者「また、この場所は国は水深70mまでしか工事しないとしていますが、軟弱地盤は水深77mまで続いていることが明らかになっています」

そんなに危ないのに、地盤を補強しないでせずに工事を進めるということですか?

船越記者「このままでは、完成したとしても、その後に地盤沈下を起こす可能性があると専門家は指摘しています」

そんな課題山積の辺野古新基地。与党としては一枚岩で阻止に向けて取り組んでいかなくてはならないというところですが、与党はいま分断の危機にあります。

船越記者「その一端が見えたのが先日の議長選でした。与党を分断する形で、会派おきなわから議長が誕生しました。そのメンバーの一人、平良昭一議員が先週、支持者に釈明しました」

新型コロナ対策 補正予算約342億円可決

平良昭一議員「議長選出の件で、今回の件でみなさんにご迷惑をかけている点は、心からお詫びを申し上げたいと思います。新聞、マスコミなどのなかで表現されていること、それに対して誤解していること、一生懸命応援してくれた方々、それに対して被害を被っていることに関しては責任を感じております。誤解を招いてきたこと、そして、一生懸命応援してきた方々が、色々な方々から色々言われていること、それに対しては本当に申し訳ないと思っていることだけは先に伝えております」

支持者に謝罪するのは、会派「おきなわ」の平良昭一県議。与党の一角を担っているはずでしたが、議長選では与党との確執が露わになりました。

会派「おきなわ」赤嶺昇県議「(与党会派とは)信頼関係が今はありませんので、当面の間は与党連絡会には参加しない。議長はじめ、議会人事にもくみしない。それに尽きます」

これを受けて平良議員の支持者らが開いた「真意を質す会」では。

真意を質す会・参加者「“支持すると一回も言ったことがない”のなら、それが与党の立場かどうかの1つの目安。そうではないと(赤嶺会派長が)言う以上、それ(会派おきなわ)は与党なのかと思う人はいる」

平良昭一議員「会派おきなわは玉城知事を支える与党とずっと言い続けている。これは変わらない、なんら変わらない。赤嶺会派長が言っている意味は、県民のためにあるべきという姿勢のあらわれと思う」

真意を質す会・参加者「とても会派おきなわが玉城デニー知事を支えて、この後、辺野古の問題に取り組むと感じる人はいないと思います。平良議員も(会派)おきなわのメンバーなんだから、統一見解みたいなね、どうなっていくのか、明言するっていうのは義務だと思います」

平良昭一議員「会派おきなわとしてはその姿勢です。デニー知事を守る与党というのは変わりませんから。それを後は、政治家自身が守るかどうかですよ。我々はその通りいきますから」

なんだか話がかみ合っていないようにも聞こえますが、平良県議はあくまでも玉城県政与党だと言っているんですよね

船越記者「現状として会派おきなわは与党会派の調整会議に入っていません。つまり重要な話のテーブルについていないわけです。会派おきなわの態度次第では議長選と同じように与野党逆転も起きます。会派おきなわの動向が今後の県政運営のカギを握りそうです」

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