※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

今月21日に投開票される衆議院沖縄3区補欠選挙は屋良さん島尻さんの一騎打ちとなりました。ここからは取材をしている船越記者とお伝えします。告示から1週間となりましたが、両陣営の戦いぶりはいかがでしょうか。

船越記者「先週火曜日の告示以降、屋良さんは、辺野古新基地移設反対を中心とした政策を前面に訴え一方の島尻さんは子どもの貧困対策や県の中北部地域の振興などを中心に有権者に訴えを続けています。今回の選挙。QABと朝日新聞、沖縄タイムスが12日と13日に行った情勢調査と世論調査の結果が出ました。まずはこちらをご覧ください」

3区補選情勢調査・世論調査

去年9月の県知事選で当選した玉城デニー知事の議員失職に伴い実施される衆議院沖縄3区補欠選挙には、無所属でオール沖縄が推す新人でフリージャーナリストの屋良朝博さんと自民党公認で公明・維新が推す、新人で元沖縄北方担当大臣の島尻安伊子さんの二人が立候補しています。

屋良朝博候補「沖縄の民意、沖縄の声を聞かないそんな優しくない政治このような人を切り捨てるような政治が沖縄の未来を明るくしてくれるとは絶対に思いません」

島尻安伊子候補「沖縄のいろいろな問題を解決しながら私は皆さまとともに歩み、そして新しい沖縄のページを開いていきたいと考えております」

3区補選情勢調査・世論調査

QABと朝日新聞、沖縄タイムスは、12日と13日の2日間、3区内の有権者を対象にご覧の方法で電話調査を実施しました。有効回答は454人で、回答率は52%でした。調査と取材による情報を加味すると、屋良さんがリードし、島尻さんが激しく追う展開となっています。

投票態度を明らかにした人を分析すると、屋良さんは、幅広い年代に浸透し、無党派層の7割以上が支持、また、自民支持層の2割を取り込んでいます。

一方、島尻さんは、自民支持層の8割を固めているほか、無党派層の支持は2割台にとどまっています。

意情勢調査と同時に行った世論調査で今回の補欠選挙で何を一番重視して投票する人を選ぶか5つの選択肢から聞いたところ「基地問題」と答えた人が44%で最も多く次いで、「経済の活性化」が22%、「医療や子育てなどの福祉政策」が18%となりました。

3区補選情勢調査・世論調査

アメリカ軍普天間基地を名護市辺野古に移設することに賛成か反対かについては「反対」と答えた人が61%「賛成」と答えた人が24%となりました。

また、今回の選挙、「大いに関心がある」と答えた人は37%。そして68%の人が「投票に必ず行く」と回答しました。

一方で、まだ投票態度を明らかにしていない人が3割いることから情勢は今後変わる可能性があります。

引き続き選挙について船越記者とお伝えします。情勢調査の結果では、屋良さんが島尻さんをリードする展開となりましたが、ここまでの選挙戦をどのように見ていますか。

船越記者「屋良さんはここまでの選挙戦で玉城知事との協力や街頭での訴えを積極的に行い、これまで言われていた知名度不足が少しずつ解消されてきたのではないかとみています」

島尻さんはいかがですか?

船越記者「島尻さんも街頭での演説などを行っていますが選挙戦の多くの時間を支援者周りに割いている模様です。投開票まで残り1週間となり、どこまで支援者の票を固められるかがポイントとなりそうです」

情勢調査と同時に行われた世論調査では44%の人が今回の選挙で基地問題を一番重視するとしました。この問題に対する両候補の政策はいかがですか?

船越記者「基地問題に対しては屋良さんが辺野古新基地移設反対の立場島尻さんは辺野古移設容認の立場をとるなど多くの県民が関心を寄せる問題に対して両候補が対照的な立場をとっています」

それ以外の政策についてはどうでしょう?

船越記者「屋良さんは基地問題の解決を重点的に訴えていますが、働く環境の整備や教育環境の充実、北部地区の観光振興を目指す政策の実現も訴えています。一方の島尻さんは子どもを取り巻く環境への対策、また、那覇に集中する経済格差の解消に向け中北部地域の振興などの政策に重きを置いて支援を訴えています」

船越記者「両候補、ほかにも様々な政策や訴えをしていますが有権者の方は、どこに重点に置くかをしっかり考えたうえでご自身の大事な一票を投じてほしいと思います」

投開票は、今月21日 日曜日です。