新型コロナの影響で延期となっていた世界遺産「首里城正殿の地下遺構」の一般公開があすから始まることになりました。

正殿の隣にあった北殿。野ざらしのまま山積みになっていた破損瓦。

「被災した北殿や奉神門の屋根は撤去され、御庭(うなー)に山積みになっていた破損瓦も袋にまとめられ現場の整理が進んでいます」

首里城の正殿地下遺構をあす一般公開へ

あすから火災現場の一般公開が始まります。それを前にマスコミ向けの内覧会が開かれました。目玉となるのは世界遺産となっている「正殿地下の遺構」です。

「正殿の地下遺構はプレハブ小屋に覆われ、窓越しに見ることができるようになっています」

当初はゴールデンウィーク前までの公開を目指していた地下遺構の公開。新型コロナウイルスの感染拡大で延期になっていましたが緊急事態宣言の解除を受け、実現しました。地下遺構のお披露目は火災後初めてのことです。

首里城の正殿地下遺構をあす一般公開へ

これで、火災の直後から続いていた立ち入り制限は北殿・南殿の周辺を除きほぼ全面解除となっています。

首里の自治会への説明・鈴木所長「新型コロナウイルスのですね、感染症対策のために、今回、一般の公開がですね、ゴールデンウィークの前に予定をしていたんですけれども、ちょうど1カ月と少しですね、遅れましたが地域のみなさま方にこのようにお越しいただける機会を持てたことを本当にありがたく思います」

きょうは午後から首里の自治会や観光業の関係者らも招かれ、地下遺構を見学しました。

石嶺団地自治会の関係者「初めてなんですよこの現場を見るの…改めてなんか、ぐっとくるものがあります。ちょっとまだ臭いがね、残ってますよね」

首里桃原町自治会の関係者「焼失前はね、ガラスの上からちょっと、わずかしか見えなかったけど、今、見て、改めてコンクリで囲ってかさ上げしてあったんだなっていうのがよくわかりますね。こういうのも見てもらって、そういう歴史・文化をみんなで共有していけたらいいですかね」

県や国、首里城公園を管理する財団の3者は再建に向け動き続ける様子を見てもらうことで観光の呼び水にしたい考えです。

沖縄総合事務局・国営沖縄記念公園事務所・鈴木武彦事務所長「大龍柱等の修理作業、復元工事等の現場公開など復興に向けて変わりゆく首里城を沖縄県をはじめとする全国の方々にご覧をいただき、様々な場面でご参画いただくことについて、いっそう検討してまいりたいと考えております」

首里城の正殿地下遺構をあす一般公開へ

あす朝10時すぎに奉神門で御開門が行われます。

中断していた瓦の漆喰はがしボランティアや大龍柱の修復作業の再開を検討している

あすから公開が始まる区域は有料エリアですが、料金は従来の半額程度に値下げされました。

また、現場には警備員を通常より多く配置し「密」にならないよう呼びかけるなどコロナ対策を強化することにしています。

「非常事態宣言もあってね、観光客も来れなくて寂しくて、これでまた人が(来る)、でも、コロナには気をつけんといかんけど、来てもらわんことにはね…」